コンプライアンス研修向けeラーニングおすすめ5選|特徴と選び方を解説

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2025年12月10日(水)

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ヒューマンキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役/人的資本経営・組織開発コンサルタント

堂前 晋平

組織・人材開発の専門家として、社員1万人を超える大手IT企業から10名以下の日本料理店まで、延べ500社・5万人超の支援実績を持つ。
大企業での営業経験を経て、ベンチャー企業にて支社設立・事業責任者・取締役としてIPO、さらに子会社設立を経験。上場企業のグループ人事責任者としてM&A後のPMIを担い、社員70名から400名への急成長を支援。これらの多様な経験を活かし、経営と人事の両視点から戦略的人材マネジメントを実践。日本経営品質賞本賞、ホワイト企業大賞、グッドカンパニー大賞などの受賞に寄与。2023年8月manebiのCPO(Chief People Officer)就任。現在はISO30414のリードコンサルタントとして人的資本経営の推進支援や社員研修の講師としても登壇中。

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企業のリスクマネジメントにおいて、全従業員へのコンプライアンス教育は不可欠です。しかし、「全社員の受講率を上げたい」「研修内容を均質化したい」「進捗管理を効率化したい」といった課題から、eラーニングシステムの導入を検討されている担当者様は多いのではないでしょうか。

本記事では、この選定基準に基づき厳選したコンプライアンスeラーニングのおすすめシステム5選を徹底比較します。この記事を読むことで、自社に最適なeラーニングシステムを見つけ、効果的なコンプライアンス教育体制を構築することができます。

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コンプライアンス教育におけるeラーニングの重要性

現代のビジネス環境は急速に変化しており、コンプライアンス(法令遵守)の範囲は法令違反に留まらず、企業倫理や社会規範の遵守まで広がっています。

現代のコンプライアンス課題とeラーニングの役割

リモートワークの普及、SNSによる炎上リスク、内部通報制度の強化など、企業が直面するコンプライアンス課題は複雑化しています。一度の不祥事が企業イメージや業績に与える影響は計り知れません。

このような状況下で、eラーニングは以下の点で極めて重要な役割を果たします。

  • 全従業員への均質な教育の徹底: 集合研修と異なり、場所や時間を選ばず、全従業員に同じ質の教育を確実に提供できます。
  • 迅速な対応と記録: 法改正や緊急事態が発生した際、すぐに全従業員に教育を実施し、受講履歴を証跡として残すことが可能です。

eラーニング導入で解決できる具体的な課題

eラーニングを導入することで、従来の集合研修や冊子配布では難しかった多くの課題を解決できます。

課題eラーニングによる解決策
受講率が低い忙しい従業員でもスキマ時間や自宅で受講可能になり、受講率が向上する。
教育が属人化専門家監修の統一された高品質なコンテンツを繰り返し提供できる。
管理が煩雑LMSで受講状況、テスト結果、未受講者を自動で把握・抽出できる。
コストが高い講師手配費や会場費、資料印刷費などが不要となり、教育コストを削減できる。

コンプライアンスeラーニングシステムの選び方・比較ポイント

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最適なシステムを選ぶためには、自社の教育ニーズを明確にした上で、提供されるコンテンツとシステムの機能性を総合的に評価する必要があります。

コンテンツの質と種類に関する選定基準

コンプライアンス教育の質は、提供されるコンテンツの質に直結します。

  • 網羅性: ハラスメント、情報セキュリティなどテーマの豊富さ
    コンプライアンス分野は広範です。パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、情報セキュリティ、個人情報保護、SNS利用の注意点など、企業が直面しうるリスクを網羅したラインナップがあるかを確認しましょう。
  • 最新性: 法改正への迅速な対応
    コンプライアンス関連の法令は頻繁に改正されます。例えば、直近では育児介護休業法やパワハラ防止法の改正がありました。システム提供元が、コンテンツを迅速かつ適切にアップデートしてくれる体制があるかは、継続利用の観点から極めて重要です。
  • カスタマイズ性: 自社の事例やポリシーの反映可否
    一般的なコンプライアンス知識だけでなく、自社の行動規範や過去の不祥事事例を盛り込むことで、教育効果は劇的に高まります。既存コンテンツの編集や、自社作成教材のアップロード機能SCORM形式対応の有無を確認しましょう。

システムの機能性 (LMS機能) の確認

eラーニングシステムの中核となるLMS(学習管理システム)の使いやすさは、管理者と受講者の双方にとって重要です。

  • 進捗管理・受講状況の可視化機能
    誰が、いつ、どこまで受講したかを、部署別、役職別などで容易に抽出・分析できる機能は必須です。特に未受講者へのリマインドメール自動送信機能は、管理者の負担を大幅に軽減します。
  • テスト・レポート機能の充実度
    教育は受講させるだけでなく、「理解したか」を確認することが重要です。理解度テストの作成、自動採点、成績のデータ化など、評価機能が充実しているかを確認しましょう。
  • 操作性・UI/UXとモバイル対応
    従業員がストレスなく学習に取り組めるよう、直感的で分かりやすいインターフェースが求められます。また、通勤時間などを使って学べるよう、スマートフォンやタブレットに対応したマルチデバイス対応は必須の機能です。

導入形態とコストの比較

予算計画に直結する料金体系も重要です。

提供形態(SaaS型/オンプレミス型)

  • SaaS型(クラウド型): 導入が迅速で低コストですが、カスタマイズ性は限定的です。ほとんどのeラーニングサービスはこちらです。
  • オンプレミス型: 高額ですが、自社のシステムとの連携や大規模なカスタマイズが可能です。

料金体系(コンテンツ費用とシステム利用料)

料金体系は主に「月額定額制」「従量課金制(利用者数やコース数に応じて変動)」「買い切り型」などがあります。コンテンツの利用料と、LMSの利用料が別建てになっていないか、また、年間のランニングコスト総額を必ず試算しましょう。

サポート体制の確認

初めてeラーニングを導入する場合、初期設定や既存データ移行、運用中のトラブルはつきものです。導入サポート、運用中の技術サポート、コンテンツ制作支援など、提供会社のサポート範囲を事前に確認しておくと安心です。

【比較】コンプライアンスeラーニングおすすめ5選

上記の選定基準に基づき、特に評価の高いコンプライアンスeラーニングシステムを厳選してご紹介します。

おすすめeラーニングシステム比較表

製品名主な特徴・強みコンテンツの傾向月額料金体系
manebi eラーニング約8,000本超のコンテンツあり。コンテンツとLMS機能のバランスが良い。階層別、職種別に網羅的。最新法令対応に注力。19,800円/月Liteプラン
39,800円/月Standardプラン
Udemy Business世界中の専門家による講座が豊富。最新トピックに強い。専門分野(ITコンプライアンス、AMLなど)、ニッチなテーマも充実。定額制(ユーザー数に応じて変動)
LearningWare企業の教育担当者に優しいシンプルなLMS。自社教材運用に強い。ドラマで学ぶコンプライアンス(パワハラ、セクハラなど)が豊富。40,000円〜/月額Standard
20,000円〜/月額Light
AirCourseコース作成機能に強み。テスト・アンケートなど自由に組み合わせ可能。情報セキュリティ、著作権、個人情報保護法改正など実務的な内容。月額200円/名
(年間契約1,000名でご利用の場合)
Schoo for Business約9,000本の幅広い授業が定額見放題。「生放送」による学習意欲向上。労働法、ハラスメント防止、インサイダー取引など、体系的な知識。月額費用
1,650円(税抜)/ ID

manebi eラーニング:コンテンツ網羅性と管理機能のバランスを追求

  • 特徴: 約8,000本を超える豊富なコンテンツを利用できる点が最大の魅力。コンプライアンス分野においても、法改正対応の教材を迅速に提供し、新入社員から管理職まで階層別の教育に対応します。
  • おすすめポイント: コストパフォーマンス運用効率を両立したい企業に最適。シンプルなLMSは初めてのeラーニング導入企業でも運用しやすく、教育担当者の負担を軽減します。

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Udemy Business:専門性の高い、ニッチなコンプライアンス教育に

  • 特徴: 世界中の専門家や実務家が講師を務める、約3万本以上の講座にアクセス可能。ITガバナンスや、特定の規制、リスク管理など)に関する専門知識が豊富です。
  • おすすめポイント: 学習効果を高めるための伴走支援として、プロフェッショナルサービスも提供されており、組織が学習目標を最短で達成できるよう、専門家が導入や活用をサポートします。

LearningWare:ドラマ形式で理解を深める実効性重視の教育

  • 特徴: ハラスメントや情報セキュリティなど、具体的な「ドラマ形式で学ぶコンプライアンス」シリーズが充実しています。LMSはシンプルかつ使いやすく、自社作成教材の運用に強みを持っています。
  • おすすめポイント: 実務に直結する事例を通じて、社員に「自分ごと化」させたい企業向け。LMSの操作性が高く、既存の教育資料をeラーニング化して運用したいニーズにも対応します。

AirCourse:短尺動画でスキマ学習を促進する

  • 特徴: 短時間で視聴できるコースが多く、スマートフォンでのスキマ学習に適しています。情報セキュリティや著作権など、実務的なコンプライアンスの標準コースが揃っています。
  • おすすめポイント: 受講者の受講率向上を最優先したい企業、移動時間や休憩時間を活用した学習を促したい企業に最適です。自社で動画コンテンツを作成し、手軽にアップロード・運用する機能も充実しています。

Schoo for Business:生放送を活用した意識向上と体系学習

  • 特徴: 約9,000本の動画授業が受け放題で、コンプライアンスはもちろん、ビジネスマナー、DX、マネジメントなど幅広い分野をカバー。特徴的な「生放送」授業は、社員の学習意欲を高めます。
  • おすすめポイント: 多岐にわたる分野の知識を定額で提供したい企業に。ハラスメントや労働法など、体系的かつ最新の情報を、著名な講師の授業形式で学ばせたい場合に非常に有効です。

コンプライアンス研修向けeラーニングシステムの選び方については、【コンプライアンス研修】eラーニング導入のメリットとシステムの選び方【事例付き】でも紹介しています。

失敗しないための導入ステップと注意点

eラーニングシステムの導入はゴールではなく、コンプライアンス意識を高めるためのスタートです。導入を成功させるための具体的なステップと注意点を確認しましょう。

導入を成功させるための具体的なステップ

  1. 目的の明確化と現状分析:
    • 「なぜeラーニングを導入するのか?」(例:受講率90%達成、ハラスメント通報件数10%削減など)という具体的な目標を設定します。
    • 現状の教育体制、従業員のITリテラシー、予算を正確に分析しましょう。
  2. トライアルと選定:
    • 候補となるシステムを絞り込み、必ず無料トライアルを実施し、管理者と数名の一般従業員で実際に操作してもらいます。
    • 「コンテンツの内容」「操作性」「管理者機能の使いやすさ」の三軸で評価を行い、決定します。
  3. スモールスタートによる効果測定:
    • 全社一斉導入ではなく、まずは特定の部署や新入社員などの限定的なグループで試行運用(スモールスタート)します。
    • 受講後のアンケートやテスト結果を分析し、問題点(アクセスしづらい、コンテンツが分かりにくいなど)を洗い出し、本格導入前に改善します。

eラーニング導入時に注意すべきポイント

「とりあえず導入」を避ける:
eラーニング導入が目的化してしまうと、教育効果は上がりません。システムに頼りきりにならず、導入後もフォローアップ研修や社内ディスカッションを組み合わせるなど、意識変革を促すための施策を並行して行うことが重要です。

コンテンツの鮮度と更新頻度の確認:
法改正やトレンドが移り変わるコンプライアンス分野では、コンテンツがすぐに陳腐化します。契約時にコンテンツの年間更新頻度、追加料金が発生するかを明確に確認しましょう。

受講ルールと評価制度の明確化:
「受講は業務時間内に行うものとする」「受講と理解度テストの合格を人事評価に反映する」など、受講を義務化し、動機付けを行うことで、形骸化を防ぐことができます。

コンプライアンス教育の課題を解決するmanebi eラーニング

ここまで、多くのeラーニングシステムをご紹介しましたが、もし「コンテンツの質も管理のしやすさも妥協したくない」「コストパフォーマンスに優れたサービスを選びたい」とお考えであれば、manebi eラーニングをご検討ください。

manebi eラーニングは、コンプライアンス分野だけでなく、ビジネススキル、ITリテラシー、語学など約8,000の豊富な動画コンテンツを提供しており、企業の教育ニーズを幅広くカバーします。manebi eラーニングが選ばれている理由3つをご紹介します。

最新法令対応の高品質なコンプライアンス教材

ハラスメント、情報セキュリティ、インサイダー取引規制など、専門家が監修した最新の法令に対応したコンテンツを豊富にご用意しています。従業員の階層や職種に合わせた適切な教育を提供可能です。

直感的で使いやすいLMS機能

初めてeラーニングを導入する企業でも迷わない、シンプルな管理画面が特長です。進捗状況の可視化、未受講者へのリマインドメール自動送信、理解度テストの実施など、教育担当者様の運用工数を大幅に削減します。

必要なコンテンツがすべて定額で使い放題

manebiの料金体系は、契約したID数の範囲内で約8,000の全コンテンツが見放題となる定額制を採用しています。コンプライアンス教育だけでなく、新入社員研修やスキルアップ研修など、多様な教育を低コストで実現できます。

manebiの機能や料金体系について、詳しくはお気軽にお問い合わせください。

よくある質問

Q. eラーニングは集合研修と比べて本当に効果があるのでしょうか?

A. eラーニングは集合研修と比べて、均質性、利便性、管理効率の面で優れています。集合研修は講師の質や参加者の理解度にばらつきが出やすいですが、eラーニングは常に質の高いコンテンツを提供できます。ただし、ディスカッションやロールプレイングといった「実践的なスキル」の習得には、集合研修やオンラインライブ研修を組み合わせる「ブレンディッドラーニング」が最も効果的です。

 Q. eラーニング導入にあたって、従業員のITリテラシーが低いことが心配です。

A. UI/UX(操作性)が優れたシステムを選べば問題ありません。特にモバイル対応が充実しており、直感的に操作できるデザインのシステムを選定しましょう。また、導入時には、管理部門が簡単な「受講マニュアル」を作成・配布し、まずは簡単な啓発動画などから受講を始める「スモールスタート」を推奨します。

Q. コンプライアンスeラーニングの一般的な利用料金の相場はどれくらいですか?

A. 料金体系はサービスによって大きく異なりますが、一般的な相場としては、一人あたり月額300円~1,000円程度で設定されていることが多いです。ただし、コンテンツが使い放題の「定額制」か、コンテンツごとに料金が発生する「従量課金制」かによって総額は大きく変動します。利用者数が多いほどID単価は安くなる傾向があります。

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