研修ができていなかった状況を打破し、教育に注力
──manebi eラーニングを導入された背景を教えてください。
数年前の小泉機器工業ではOJTが多く、研修があまりできていない状況にありました。もちろんそれでは「教育が十分ではない」という懸念に至ります。そこで4~5年前より、社員のレベルの底上げを目的に、研修などに力を入れるようになりました。
新入社員や中途、中堅に限らず管理者も含め「社員の知識を深めて、社員一人ひとりのレベルをアップしていこう」という考えから、外部講師を招いた研修やPHP研修などを実施していたのです。その一環として、自分たちで学んでいけるeラーニングを導入しようという背景があり、manebi eラーニングの導入を決めました。
──manebi eラーニング導入の決め手をお教えください。
一番重視したポイントは、ITに詳しくない人でも使いやすいかどうかです。
社員のなかには、パソコンを上手に使えない人もいます。決め手となったのは「使いやすそうな見た目」「教材のサムネを一度見ただけでどういう研修なのかわかる」といった、子供でもすぐに使えるようなわかりやすいもの、という部分でした。あとは「コンテンツの量が豊富」「ユーザーの有効・無効を切り替えられる」点も決め手として大きかったですね。
新入社員研修や自由受講で活用、実務で生かせた場面も
──manebi eラーニングの導入後はどのように活用されていますか?
新入社員・内定者研修と、希望者への自由受講の主にふたつで活用しています。
まず、4月入社の新入社員には、入社前に基本的なビジネスマナーの講習を受けてもらいました。次に自由受講については、基本的には「見つける」から自由に検索して学んでもらった形です。あとは、運営側で新入社員から管理職まで、それぞれの役職にあった動画をピックアップし、コースマップを作成して自己学習を促していました。
──そうして運用されるなかで、困難だったことや工夫されたことはありますか
導入当初は、運営側がきちんとコースマップを作成し、「受けてください」という案内をしていたので、作ったコースマップをきちんと受講してもらえていました。
しかし、そのコースマップが終わってしまうと「そこで止まってしまう」場合も多く……。なかなか「自分たちでコンテンツを見つけて受講する」状況にまで至れていないのです。
もちろんコースマップ以外に、自らいろいろ教材を見て、勉強している社員はいるものの数が少なく。アンケートを取ったときに「新しいコースマップを作ってください」といった意見もありましたし、こちらからいろいろ提供しないと、なかなか受講に至ってもらえないのは難しいところですね。
──導入後、どのような変化がありましたか?
manebi eラーニングで学んだ内容が実務へ生かされるようになりました。たとえば事務作業中に「Excelで使わなければいけない関数機能がある」「マクロをちょっと使って業務効率化したい」というときにmanebi eラーニングで学習して、実務で生かせるようになった事例は、複数の部署で見られましたね。
──受講者からなにか反応はありましたか?
「プログラミング講座が多くてよい」「社会人の常識を改めて学習できてよかった」「スマートフォンで移動中に視聴できてよかった」といった声を聞きますね。
あとは、私たちがすることではあるのですが「商品知識のコンテンツがあるといいな」という声をよく聞きます。小泉機器工業で扱っている商品は多く。「それらの商品知識を学べる動画があると、知識をインプットしたり確認したりしやすくなる」のは確かにそうだ、と思っています。
manebi eラーニングを絡めた人事評価の設計
──今後どのようなことに取り組んでいきたいですか?
業務に直結した自社コンテンツを充実させることで、より効果的な研修を実現できると考えています。そのため、今後は社員のニーズやトレンドを把握しながら、必要なコンテンツを継続的に更新できればと考えております。