\社員教育はeラーニングと集合研修で/
資料をダウンロードするeラーニングを内製化すると、外部に委託するよりもコストを抑えられ、社内の実情に合わせた内容を発信できる点が魅力です。しかし、「どこまで内製化できるのか」「制作にどれくらいの手間がかかるのか」といった疑問や不安を抱く担当者も少なくありません。 本記事では、eラーニングを内製化するメリットやデメリット、内製化の方法について解説します。
オプション動画含む約8,000超の教材とAI搭載のLMSを持つmanebi eラーニング

eラーニング内製化のメリット
eラーニングの内製化には、自社のサービスに特化した研修ができる、法改正や業務変更にも対応できるなどの大きな強みがあります。ここでは、内製化によって得られる主要なメリットを3つのポイントから解説します。
自社に完全に特化した研修で学習効果を最大化できる
内製化の最大のメリットは、自社の業務プロセスや設備、独自のノウハウを完全に反映した研修コンテンツを作成できることです。パッケージ型のeラーニングでは一般的な内容にとどまりがちで、現場の実情と乖離してしまうケースが少なくありません。
内製化することで、実際の業務で使用する機器の操作方法や、自社独自の安全基準、顧客対応のマニュアルなど、現場で即戦力となる知識やスキルを直接教材化できます。
法改正や業務変更にも迅速に対応できる
ビジネス環境の変化や法令改正が頻繁に発生する現代において、研修コンテンツの迅速な更新は重要な課題です。外部ベンダーに依頼する場合、修正依頼から反映まで時間がかかり、タイムリーな教育機会を逃してしまう可能性があるでしょう。
内製化すれば、法改正や業務プロセスの変更があった際にも、社内で即座にコンテンツを修正・更新できるため、常に最新の情報で研修を実施できます。この柔軟性は、コンプライアンス研修や業界特有の規制対応において特に大きな価値を発揮します。
スキルやノウハウをデジタル化できる
熟練社員が持つ暗黙知や現場のノウハウは、企業にとって貴重な資産です。しかし、これらは属人化しやすく、人材の異動や退職によって失われるリスクがあります。eラーニングの内製化により、ベテラン社員の技術やノウハウを動画やマニュアルとしてデジタル化することで、組織の知的資産として活用できます。
<eラーニングを外注する場合と内製化する場合の比較表>
| 観点 | 外注 | 内製 |
| 初期費用 | 高 | 低〜中 |
| 更新コスト | 中 | 低 |
| 作るまでの時間 | 中〜長 | 初回長/以降短 |
| 品質コントロール | 低〜中 | 高 |
| 機密情報との相性 | 中 | 高 |
| 社内運用負荷 | 低 | 中〜高 |
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お試しで体験してみるeラーニング内製化のデメリット
内製化には多くのメリットがある一方で、注意すべき課題も存在します。ここでは、内製化に取り組む前に理解しておくべき主なデメリットについて解説します。
専門スキル不足による制作品質にバラつきが生じてしまう
eラーニングコンテンツの制作には、さまざまな専門スキルが関わります。
以下のようなスキルが求められるため、担当者の経験や知識によって品質に差が出やすい点に注意が必要です。
- 教育設計(インストラクショナルデザイン):学習目的に合わせた教材構成を設計する力
- 動画編集スキル:音声の明瞭さや映像のテンポ、構成を整える技術
- グラフィックデザイン:スライドやテロップの配置、視認性を高めるデザイン力
これらのスキルを社内でまかなう場合、経験不足によって教材の完成度にばらつきが生じやすく、学習効果が十分に発揮されないことがあります。そのため、必要に応じて外部の専門家や制作ツールを活用し、社内での負担を減らしながら品質を確保しましょう。
制作期間の長期化で研修開始が遅れる可能性がある
内製化では企画から制作、テスト、修正まで、すべてのプロセスを社内で行う必要があります。通常業務と並行して進めることが多いため、リソース不足により想定以上に時間がかかるでしょう。特に初めての内製化では、ワークフローの確立やツールの習得に時間を要し、研修開始が大幅に遅れてしまうリスクがあります。
そのため、初期段階ではすべてを自社で抱え込まず、一部工程を外注したり、テンプレートや制作支援ツールを活用したりして、効率的に進めることが重要です。
継続的なメンテナンスを行わなければならない
eラーニング教材は、一度作って終わりではありません。以下のような対応が定期的に必要になります。
- 法令改正や業務変更に合わせて教材内容を更新する
- 受講者のフィードバックを反映し、分かりにくい部分を改善する
- LMSや制作ツールのバージョンアップに伴い、コンテンツの互換性を確認・修正する
上記の作業は一度きりではなく継続的に発生するため、想定以上に工数や人員を必要とします。長期的に安定して運用するには、更新体制や責任分担を明確にした仕組みづくりが重要です。
<eラーニング教材の内製化の課題まとめ>
| 課題 | 影響 | 対策 |
| スキル不足 | 画質/字幕/構成のばらつき | テンプレート配布/2段階レビュー |
| 並行業務で遅延 | 研修開始が遅れる | 締切設定/専任チーム作成 |
| 更新/互換性 | 情報が古くなる/再生不具合 | 年間更新計画を立てる/更新ごとにテスト |
eラーニングを内製化するための方法【4つのステップ】

効果的なeラーニングコンテンツを内製するには、体系的なアプローチが重要です。ここでは、企画から改善まで、実践的な4つのステップを紹介します。
STEP 1:学習目標設定と対象者のスキルレベルを分析する
コンテンツ制作の第一歩は、明確な学習目標の設定と対象者の分析です。「何を学ばせたいのか」「研修後にどのような行動ができるようになってほしいのか」を具体的に定義します。
対象者の現在のスキルレベル、業務経験、学習スタイルなどを詳細に分析することで、適切な教材の難易度とアプローチ方法を設定できます。
STEP 2:インストラクショナルデザインに基づく教材設計をする
インストラクショナルデザインとは、学習効果を高めるために教材を計画的に設計する方法です。代表的な手法には「ADDIEモデル(分析・設計・開発・実施・評価)」や「SAMモデル(継続的改善モデル)」があります。インストラクショナルデザインを活用することで、以下のような効果があります。
- 学習内容を整理し、わかりやすく構成できる
- 目的に合った学習活動(動画・演習・テストなど)を選べる
- 成果を正しく評価する仕組みを作れる
「コンテンツをどの順番で提示するか」「どのタイミングで演習を入れるか」といった流れを丁寧に考えることで、受講者の理解度と定着率を大きく高めることができます。
STEP 3:動画・スライド・テストの効率的な制作を行う
教材の設計が固まったら、次は実際のコンテンツ制作に進みます。eラーニングのコンテンツは動画・スライド・テストなどがあります。
それぞれの制作ポイントは次のとおりです。
- 動画:台本作成 → 撮影 → 編集の流れで進める。最近ではAIナレーションや自動編集ツールの活用で、短時間で高品質な動画を作成できる。
- スライド:視認性を重視し、1スライド1テーマで構成する。文字を詰め込みすぎず、画像や図解で理解をサポートする。
- テスト:理解度を確認するために、選択問題や簡単な記述式を取り入れる。誤答時のフィードバックを設定すると効果的。
制作段階では、最初から完璧を目指す必要はありません。まずは最低限の品質で完成させ、受講者の反応やフィードバックをもとに改善していくことで、効率的に質を高めていくことができます。
STEP 4:学習効果測定とコンテンツ改善のPDCAサイクル
コンテンツをリリースした後も、継続的な改善が重要です。受講者の学習データ、テスト結果、アンケートのフィードバックを分析し、どの部分でつまずいているか、どの内容が理解されにくいかを把握しましょう。
これらのデータに基づいてコンテンツを修正・改善するPDCAサイクルを回すことで、教材の質が徐々に向上し、学習効果も高まります。
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ご相談はこちらからeラーニング内製化に必要なツールと体制構築
内製化を成功させるには、適切なツールの選定と効率的な体制構築が不可欠です。ここでは、実際の運用に必要な要素を具体的に解説します。
eラーニング作成ツールの選び方
eラーニングコンテンツの作成には、目的に応じた適切なツールの選択が重要です。動画教材の制作であれば、VrewのようなAI搭載の動画編集ツールが効率的です。Vrewは自動字幕生成や音声認識による編集が可能で、専門知識がなくても高品質な動画教材を作成できます。
スライド型教材にはPowerPointやGoogleスライドが手軽で、インタラクティブな教材を作りたい場合はArticulate Storylineなどのオーサリングツールが選択肢となります。ツール選定時は、操作の容易さ、コスト、既存システムとの連携性、出力形式(SCORM対応など)を総合的に評価することが大切です。
コンテンツ制作の手順についてはこちらをご参照ください。
社内制作チームの役割分担と必要スキル
効率的にeラーニングを内製化するためには、明確な役割分担と必要なスキルを持つチームづくりが欠かせません。
主な役割は以下のとおりです。
- プロジェクトマネージャー:全体の進行管理やスケジュール調整を担当
- インストラクショナルデザイナー:教材の構成や学習設計を担当
- コンテンツクリエイター:動画編集・スライド作成・ナレーション収録などを担当
- 技術担当者:LMSへの登録、配信設定、システム管理を担当
それぞれに求められるスキルとして、教育設計の知識、動画編集・グラフィック制作の技術、LMS操作スキルなどがあります。
品質管理とレビューフローの確立方法
eラーニングコンテンツの品質を維持するには、体系的なレビューフロー(確認体制)を整えることが重要です。制作の各段階で内容や技術面をチェックし、問題を早期に発見できる仕組みをつくりましょう。
- 企画段階:教材の目的や内容に誤りがないか、現場のニーズと合っているかを確認する
- 制作段階:構成やデザイン、ナレーションなどの品質をチェックする
- リリース前:テスト受講を行い、受講者の立場から操作性や理解度を確認する
また、専門的なテーマを扱う場合は、現場の担当者や関連部署の確認を必ず入れることが大切です。
LMS連携と標準規格(SCORM/xAPI)への対応ポイント
作成したコンテンツを効果的に配信・管理するためには、学習管理システム(LMS)との連携が欠かせません。その際に重要になるのが、コンテンツの標準規格への対応です。主な規格は次のとおりです。
- SCORM(Sharable Content Object Reference Model):最も広く普及している規格で、多くのLMSで利用できる。学習進捗や成績の管理がしやすい。
- xAPI(Experience API):より詳細な学習行動データを記録できる新しい規格。オンラインだけでなく、オフライン学習のデータも扱える。
これらの規格に対応するツールを選定することで、異なるLMS間でもコンテンツを相互運用でき、学習データを統一的に管理できます。
コンテンツ提供型のeラーニングサービスと内製化を組み合わせるという選択肢

すべてを内製化するのではなく、既存のeラーニングサービスと組み合わせることで、効率性と効果の両立が可能になります。ここでは、その具体的なアプローチを解説します。
コンテンツ提供型とは
コンテンツ提供型のeラーニングサービスとは、プロが制作した豊富な研修コンテンツをパッケージで提供するサービスのことです。コンプライアンス、ハラスメント防止、ビジネスマナー、マネジメントスキルなど、多岐にわたるテーマの教材が用意されており、企業はそれらを選んで自社の研修プログラムに組み込むことができます。
これらのコンテンツは学習設計に基づき品質が標準化されているため、一定の学習効果が期待できます。
コンテンツ提供型のメリット
豊富な既製コンテンツで即座に研修をスタートできる
内製化には企画から制作まで時間がかかりますが、コンテンツ提供型サービスなら契約後すぐに研修を開始できます。特に新入社員研修やコンプライアンス研修など、一般的な内容の研修は、既製コンテンツを活用することで準備期間を大幅に短縮できます。内製化が難しい初期段階でも、すぐに全社的な教育体制を整えることが可能です。
導入から運用までサポートを得られる
多くのコンテンツ提供型サービスは、単にコンテンツを提供するだけでなく、導入支援や運用サポートも充実しています。研修プランの提案、LMSの操作方法のレクチャー、効果測定のアドバイスなど、専門チームによる手厚いサポートを受けることが可能です。そのため、社内にeラーニング運用に詳しい担当者がいなくても安心して活用できます。
既存コンテンツと内製コンテンツの使い分けが重要
eラーニングを効率的に運用するには、既存コンテンツと内製コンテンツを目的に応じて使い分けることが重要です。
- 既製コンテンツ:ビジネスマナー、コンプライアンス、情報セキュリティなど、共通の基礎知識を学ばせたい場合に活用する
- 内製コンテンツ:自社独自の業務手順や製品知識、社内ルールなど、他社教材では対応できない内容を伝えたい場合に活用する
【導入事例】 ネグロス電工株式会社様では、必須研修では内製コンテンツ、自己啓発では既存コンテンツを中心に活用し、従業員のスキルアップを効果的に支援しています。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
このように目的ごとに使い分けることで、教育の質を保ちながら制作コストと時間を最適化できます。
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教材一覧はこちらeラーニングの内製化を効率的に実現するならmanebi eラーニングがおすすめ
既存コンテンツと内製コンテンツの使い分けをする具体策として、両者を一元管理できるLMSの活用がおすすめです。manebi eラーニングは、既製教材と自社制作教材を同じ基盤で配信・分析できるため、既存コンテンツと内製コンテンツのハイブリッド運用を効率化します。ここでは、多くの企業に選ばれている3つの理由をご紹介します。
パワポ資料も動画も簡単アップロード!オリジナルコンテンツの作成も可能
manebi eラーニングでは、専門的な知識がなくても自社オリジナルの教材を簡単に作成・配信できます。
主な特徴は次のとおりです。
- PowerPoint資料や動画ファイルをそのままアップロードし、eラーニング教材として配信できる
- 100GBの大容量ストレージを備えており、業務マニュアルや社内動画を一元管理できる
- AI動画編集ソフト「Vrew」との連携で、字幕作成や動画編集を自動化し、制作工数を削減できる
- 既製コンテンツと自社コンテンツを組み合わせて、ハイブリッド型研修を構築できる
上記の機能を活用することで、社内の知識やノウハウを効率的に共有でき、コストを抑えながら質の高い教育体制を実現できます。
【導入事例】 株式会社電算システム様では、オリジナルの教材をeラーニングで運用することで、研修コストを300万円削減し、企業の社会的評価にも繋がる認定取得を実現しました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
オプション動画含む約8,000の豊富なコンテンツのAI搭載システムで自社に適したeラーニングを実現
manebi eラーニングには、あらゆる研修ニーズに対応できる豊富な教材と、AIによる研修設計サポート機能が備わっています。そのため、自社での内製化が難しい内容も、既存コンテンツでカバーできます。
主な特徴は次のとおりです。
- 約1,600コース・オプション動画含む約8,000レッスンを収録し、幅広い分野をカバーしている
- コンプライアンスやハラスメント防止などの必須研修から、ビジネススキル・ITスキル・業種別研修まで対応可能
- AI搭載LMSの「コースマップ機能」により、企業の課題や目的に合わせて最適な研修プランを自動提案
- 研修内容の選定を自動化できるため、担当者の負担を軽減しつつ効果的な教育プログラムを構築できる
このように、manebi eラーニングは豊富な教材ラインナップとAIの提案機能を組み合わせることで、誰でも簡単に質の高い研修を設計・運用できる環境を実現します。
圧倒的なコストパフォーマンス
manebi eラーニングは、豊富なコンテンツと充実したサポート体制を兼ね備え、初めての導入でも安心して運用できます。
主な特徴は次のとおりです。
- 3,500社以上の導入実績があり、中小企業から大企業まで幅広く利用されている
- 豊富な教材ラインナップと多機能性を持ちながら、コストパフォーマンスに優れている
- 専任カスタマーサポートチームによる導入支援・運用サポート・研修プラン提案・効果測定アドバイスまでを一貫して提供
- 直感的でわかりやすい操作画面のため、マニュアル不要で管理者・受講者ともに使いやすい
- 既製コンテンツと自社制作コンテンツの両方を活用でき、長期的な教育体制の構築が可能
このように、manebi eラーニングはコスト・機能・サポートのバランスに優れ、社内に専門担当者がいない企業でも安心して内製化を始められます。
よくある質問
Q1. コンテンツの内製化の予算や費用の目安はどのくらい?(初期費・運用費・外注費の考え方)
A. 費用は内製化の規模で大きく変動します。初期費用として制作ツールやLMS(学習管理システム)導入に数十万円以上、運用費としてLMS利用料や人件費が月々かかります。 コストを抑えるなら、既製コンテンツと内製を組み合わせるハイブリッド型がおすすめです。部分的な外注も可能ですが、長期的に見れば完全内製の方が費用対効果は高くなります。
Q2. コンテンツの内製化は専任者がいなくても始められる?(兼務体制と外部支援の活用)
A. はい、専任者なしでも始められます。多くの企業では、担当者が通常業務と兼務でスモールスタートしています。 まずは簡単なマニュアルの電子化から始め、徐々に範囲を広げるのが成功のコツです。サポートが手厚いサービスを活用すれば、専門知識がなくても安心して進められます。
Q3. 内製化するコンテンツの品質を担保するコツは?
A. 制作プロセスの「標準化」が鍵です。 誰が作っても品質が保てるよう、テンプレートや台本を用意し、複数人でのレビューを徹底しましょう。また、配信後は受講データやアンケートを分析し、改善を繰り返すことで、コンテンツの質は着実に向上します。
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