\成果を出すオンライン研修のコツ/
資料をダウンロードする「研修を実施しても、社員が本当に理解しているかわからない」「紙のテストは採点や集計の手間が膨大で限界がある」
企業の研修担当者であれば、こうした課題に一度は直面したことがあるのではないでしょうか。従来の集合研修や紙媒体でのテストは、運営コストがかかるだけでなく、効果測定の精度にも限界がありました。そこで近年、導入が加速しているのが「eラーニングシステム」を活用したテスト実施です。
本記事では、eラーニングでテストを行うメリットや具体的な作成手順、さらには最大の懸念点である「不正行為」への対策まで、成功のポイントを網羅的に解説します。
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【企業側】eラーニングでテストを行うメリット
企業が研修にeラーニングとテスト機能を導入する最大の理由は、管理業務の効率化と、データに基づく教育施策の改善が可能になる点にあります。
テスト結果の管理や分析が容易
従来の紙のテストでは、回収した解答用紙を手作業で採点し、Excelなどへ入力して集計する必要がありました。eラーニングであれば、受講者が回答した瞬間に自動で採点・集計が行われます。
管理者画面からは、「誰が」「いつ」「何点取ったか」がリアルタイムで可視化され、未受講者への催促や、成績優秀者の抽出もワンクリックで完了します。
テスト業務の効率化
問題用紙の印刷、会場の確保、試験監督の配置、答案の回収・保管といった、物理的な業務プロセスがすべて不要になります。
一度システム上にテストを作成すれば、繰り返し何度でも利用できるため、研修を実施するたびに発生していた準備工数を大幅に削減できます。
実施コストの削減
会場費や交通費、印刷代といった直接的なコストだけでなく、担当者の残業代などの人的コストも圧縮できます。特に全国に拠点を持つ企業の場合、全社員を1箇所に集める移動コストの削減効果は計り知れません。
人材育成施策の効果測定
テスト結果を部署別や役職別にクロス集計することで、「どの部署の理解度が低いか」「どの分野が苦手とされているか」といった傾向を分析できます。
感覚ではなく定量的なデータに基づいて次回の研修プランを立案できるため、人材育成のPDCAサイクルが高速に回るようになります。
企業の教育投資は年々増加傾向にありますが、その効果をどう測定するかが課題となっています。eラーニングのテストデータは、この「投資対効果(ROI)」を測るための重要な指標となります。
研修の理解度テストはどう作る?評価や作成から注意や結果の活用までの完全ガイド
【受講者側】eラーニングでテストを行うメリット
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ご相談はこちらから管理者だけでなく、テストを受ける従業員にとっても、eラーニングによる実施は多くのメリットをもたらします。
柔軟な受験タイミングで受験率向上
業務の合間や移動中など、場所や時間を選ばずに受験できるため、多忙な社員でも参加しやすくなります。PCだけでなくスマートフォンやタブレットに対応したシステムであれば、より一層の受験率向上が期待できます。
モチベーションアップ
ゲーム感覚で取り組めるクイズ形式や、合格時に表示される認定証などの演出により、学習意欲を持続させやすくなります。進捗状況がグラフで可視化されるシステムであれば、自身の成長を実感しやすくなるでしょう。
即座にフィードバック
紙のテストでは結果返却まで数日から数週間かかることが一般的ですが、eラーニングなら回答直後に採点結果と解説が表示されます。「なぜ間違えたのか」記憶が鮮明なうちに復習できるため、学習効果が飛躍的に高まります。
自分の弱点を把握
カテゴリーごとの正答率が表示されることで、「コンプライアンス分野は得意だが、ITセキュリティ分野が弱い」といった自分の弱点を客観的に把握できます。多くのシステムには、間違えた問題だけを再出題する機能があり、弱点克服を効率的にサポートします。
【比較】紙のテストとeラーニングの違い

従来の運用から切り替える際、具体的にどのような違いが生まれるのでしょうか。コストと手間の観点から比較します。
| 項目 | 紙のテスト(従来) | eラーニングテスト |
|---|---|---|
| 印刷・配布 | 人数分の印刷・配布・郵送が必要 | 不要(URL共有のみ) |
| 会場・監督 | 会場の確保と試験監督の拘束が必要 | 不要(自席や自宅で実施) |
| 採点・集計 | 手作業による採点とデータ入力 | 自動採点・即時グラフ化 |
| 保管・管理 | 物理的な保管スペースと廃棄コスト | クラウド上で安全に保管 |
| セキュリティ | 紛失や持ち出しによる漏洩リスク | ID管理とアクセスログで制御 |
eラーニングでテストを実施する際のデメリット・注意点
多くのメリットがある一方で、導入前に知っておくべき課題も存在します。これらを事前にクリアにしておくことが、スムーズな運用の鍵となります。
インターネット環境やシステム障害への依存
eラーニングは原則としてオンライン環境が必須です。
通信環境が不安定な場所では受験が中断してしまうリスクがあります。また、システム側のメンテナンスや障害発生時には実施ができなくなるため、テスト期間には余裕を持たせる運用設計が必要です。
受講用デバイス(PC・スマホ)の確保
全社員に社用PCやスマートフォンが支給されているとは限りません。
特に工場や店舗スタッフなど、個人端末を持たない従業員への対応(共用PCの設置や、私用端末の業務利用許可など)を検討する必要があります。
eラーニングのテストの種類
目的に応じて適切なテスト形式を選ぶことで、学習効果を最大化できます。
事前テスト
研修の実施前に行うテストです。受講者の現在の知識レベル(レディネス)を把握し、レベルに合わせたコースを割り振ったり、研修前後の成長度合いを比較するための基準データとして利用したりします。
内容確認テスト
章ごとや動画の区切りごとに実施する小テストです。「動画を流し見して終わり」になるのを防ぎ、重要なポイントの理解をその場で確認させるために有効です。
理解度確認テスト
コース全体の最後に実施するテストです。総合的な理解度を判定し、合格ラインに達していない場合は再受講を促すなど、知識の定着を担保する役割を持ちます。
修了テスト
一定のカリキュラムをすべて終えた証として実施される、最終試験に位置づけられるテストです。これに合格することで修了とみなされ、人事評価や昇格要件と連動させるケースも多く見られます。

eラーニングでのテスト作成手順
システムを使って実際にテストを作成する一般的なフローを解説します。
テストの実施目的を明確にする
「用語の暗記」が目的なのか、「実務での判断力」を問いたいのかによって、問題の作り方は変わります。
目的があいまいなまま作成すると、単なるクイズ大会になってしまい、業務への転用効果が薄れてしまいます。
問題の出題形式を決める
目的に合わせて最適な形式を選択します。
eラーニングで実装できる主な出題形式一覧
システムによって異なりますが、主に以下のような形式が利用可能です。
択一式(単一選択): 正しいものを1つ選ぶ。最も一般的で基礎知識の確認向き。
複数選択式: 正しいものをすべて選ぶ。あてずっぽうでの正解を防ぎ、正確な知識を問うのに有効。
◯×式: 事実確認やスピーディーな回答を求める場合に適している。
記述式: 自分の言葉で説明させる。採点は手動になるケースが多いが、深い理解度を測定できる。
穴埋め問題: 文章の流れやキーワードを正確に記憶しているかを問う。
作成した問題をシステムに登録する
問題文、選択肢、正解、解説文をシステムに入力します。CSVファイルなどで一括インポートできるシステムを選ぶと、大量の問題作成もスムーズに行えます。
効果的なeラーニングテスト問題を作る5つのコツ
ただ漫然と問題を作るのではなく、以下のポイントを意識することで質の高いテストになります。
学習内容の理解度を正確に測る問題を作る
「ひっかけ問題」や「重箱の隅をつつくような問題」は避けましょう。学習目標(ゴール)に直結する、本当に覚えてほしいコアな知識を問うことが重要です。
受講者が迷わない選択肢を作る
正解以外の選択肢(誤答肢)があからさまに間違いだとわかると、学習効果が下がります。よくある間違いや、混同しやすい内容を誤答肢に設定することで、正しい識別能力を養うことができます。
実務に沿った問題を組み込む
単なる用語定義だけでなく、「〇〇というトラブルが起きた際、最初にとるべき行動はどれか?」といった、現場のシチュエーションを想定したケーススタディ形式の問題を混ぜると、実践力が身につきます。
難易度バランスを保つ問題配分の黄金比
すべて難問だとやる気を失い、簡単すぎると学びになりません。「基本問題:7割、応用問題:3割」程度のバランスを目指すと、達成感と学習効果の両立が図りやすくなります。
解説文で学習効果を倍増させる書き方
テストで最も重要な学びのタイミングは、「間違えた直後」です。正解・不正解の判定だけでなく、「なぜその選択肢が正解なのか」「なぜ間違った選択肢は不適切なのか」を丁寧に図表などを用いて解説することで、テスト自体を強力な学習教材に変えることができます。
eラーニングでのテスト運用方法

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お試しで体験してみる作成したテストを効果的に運用するためのポイントです。
受講者への案内とフォロー体制の構築
実施期間、合格基準、所要時間などを明確にアナウンスします。操作に関する問い合わせ窓口を設けておくことで、ITリテラシーに不安がある社員も安心して受講できます。
受検促進の仕掛けとアクセス管理
未受検者に自動でリマインドメールを送る機能を活用しましょう。また、上長にも進捗状況を共有することで、現場での声掛けを促し、組織全体で受検率を高めることができます。
テスト結果の分析とフィードバック・改善サイクル
正答率が極端に低い問題があれば、教材の説明が不足しているか、問題文が分かりにくい可能性があります。データをもとに教材や問題を修正し、次回の研修品質を向上させていきましょう。
テストの実施頻度
一度きりのテストでは、知識は時間とともに忘却されます。1ヶ月後、3ヶ月後といったタイミングで確認テストを実施するなど、反復学習の機会を設けることが定着への近道です。
合格証書・修了証の発行管理
テスト合格後にデジタル修了証を自動発行することは、受講者の達成感を高めるだけでなく、PマークやISO認証などの監査対応における「教育実施のエビデンス」としても非常に有効です。
eラーニングテストで不正行為を防ぐ4つの対策

オンライン試験で懸念される「カンニング」や「替え玉受験」。完全にゼロにすることは難しいですが、システム機能を活用することでリスクを最小限に抑えられます。
ランダム出題機能を活用した不正行為防止
受講者ごとに問題の出題順序や選択肢の並び順をシャッフルする機能です。「1問目の答えはA」といった答えの共有(丸暗記)による不正を無効化できます。
制限時間設定による適正な受験環境の構築
1問あたり、あるいは試験全体に制限時間を設けます。教科書やネットで答えを調べる余裕を与えないことで、純粋な知識量を測定できます。
問題プールの充実で同一問題の回避
例えば「全100問のプールからランダムに20問を出題する」形式にすれば、隣の席の人とは全く異なる問題セットが出題されることになり、カンニングが極めて困難になります。
ログ監視機能による受験行動の可視化
試験中にブラウザの別タブを開いたり、ウィンドウを切り替えたりした回数を記録・警告する機能を持つシステムもあります。これにより、検索行為を心理的に抑制します。
テスト結果を活用した学習改善の仕組み作り

テストは「やりっぱなし」が一番の無駄です。結果データを次のアクションにつなげましょう。
正答率データから見える受講者の弱点分析
問題ごとの正答率を見ることで、組織全体の弱点が浮き彫りになります。例えば「セキュリティポリシー」に関する正答率が低ければ、その分野の補講を追加するなどの対策が打てます。
再テスト・追加学習への自動誘導設定
不合格者に対して、自動的に再テストを割り当てたり、復習用の補講コースをレコメンドしたりする機能を活用すれば、管理者の手を煩わせずに底上げ教育が可能です。
部署別・職種別の習熟度比較レポート活用
営業部は商品知識が高いがコンプライアンスが低い、技術部は逆の傾向がある、といった比較分析を行うことで、部署ごとの特性に合わせた研修カリキュラムの最適化が可能になります。
テスト機能が充実したeラーニングシステムの選び方
\どう変わった?導入企業のリアルな声をチェック/
成功事例を見てみる数あるシステムの中から、自社に最適なものを選ぶ視点を紹介します。
問題作成・編集の操作性で比較すべきポイント
多機能でも操作が複雑では運用が続きません。「直感的に操作できるか」「CSVでの一括登録が可能か」「画像や動画を問題に組み込めるか」などを、無料トライアルなどで実際に触って確認しましょう。
不正行為対策機能の実装レベル
厳格な資格試験を行う場合は、顔認証機能やブラウザ監視機能など、高度なセキュリティ機能を備えたシステムが必要です。一方、社内周知レベルであれば、ランダム出題機能の活用で十分な場合もあります。
結果分析・レポート機能の使いやすさ
欲しいデータをCSVでダウンロードできるか、管理画面上で見やすいグラフが表示されるかを確認します。上層部への報告資料作成の手間を減らすためにも、レポート機能の充実は重要です。
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法人向けeラーニングシステム「manebi」は、研修担当者の「使いやすさ」と「分析力」に徹底的にこだわっています。
直感操作で誰でも作れる問題作成エディタ
専門的な知識がなくても、ブログを書くような感覚でテストやアンケートを作成できます。画像や動画を埋め込んだリッチな問題も簡単に作成可能です。
テストやアンケートの作成代行サービス
「忙しくて問題を作る時間がない」という担当者様のために、教材やテストの作成代行サービスも提供しています。プロのノウハウが詰まった質の高いテストをすぐに導入できます。
AI分析による受講者別の最適化提案
受講履歴やテスト結果をAIが分析し、一人ひとりの理解度に合わせた最適な学習コースを提案します。これにより、個別のフォローアップにかかる工数を削減しつつ、学習効果の最大化を実現します。
よくある質問
Q1. テストが難しすぎると受講者からクレームが来た場合、どう対応すればよいですか?
まずは正答率データを確認し、特定の問題だけ極端に低い場合は問題文の修正や解説の充実を検討してください。難易度自体を変えない場合は、事前の学習教材を見直し、テスト範囲への導線を強化することで「解ける実感」を持たせることが大切です。
Q2. テストの点数がなかなか向上しないのですが、どこを見直すべきですか?
解説文が読まれていない可能性があります。不正解時に必ず解説画面を経由する設定にしたり、間違えた問題だけを集めた再テストを実施したりすることで、反復学習を促してください。
Q3. 採点や集計に時間がかかって困っています。効率化する方法はありますか?
eラーニングシステムを導入すれば、採点・集計はすべて自動化され、大幅に効率化されます。記述式問題のみ手動採点が必要ですが、キーワード判定などで補助してくれるシステムもありますので、導入を検討されることを強くおすすめします。
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