企業が掲げるスローガンの例18選!作り方や浸透させるポイントを詳しく解説

  • 人材育成

2024年8月13日(火)

目次

従業員エンゲージメントの向上や企業のブランド価値などを目指し、スローガンを掲げる企業が増えています。企業の発展を目指すには、経営方針や活動内容、明確な方向性を示したスローガンの存在が重要です。

本記事では、最初にスローガンの概要を解説したあと、スローガンを作るポイント、企業が掲げるスローガンの事例を紹介します。スローガンを会社の内外に浸透させる方法についても解説するので参考にしてください。

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スローガンとは

スローガンを掲げることは企業の成長につながります。まずは組織におけるスローガンの意味や役割について見ていきましょう。

スローガンは組織の目標・主張を一言で表したもの

スローガンとは、企業だけでなく、スポーツチーム、自治体、学校行事など、さまざまな団体・組織が目標や主張をシンプルに伝えるための標語です。企業におけるスローガンは、主に社内外に理念や活動内容を伝える際に使用されます。

企業スローガンの種類は、理念を表すコーポレートスローガン、社員のモチベーションを高めるための職場スローガン、年間目標を定めた年間スローガンなど。なかでもコーポレートスローガンは、企業の存在意義や理想像を示す内容として重要です。また、スローガンは商業的にキャッチコピーと呼ばれることもあります。

企業スローガンは顧客満足度や人材育成につながる

企業スローガンは社内外で重要な役割を果たすもの。社外の顧客に対して、自社の活動・事業内容を端的に伝えるため興味関心を引き出し、注目を集めやすくなります。スローガンは社名や商品名よりも記憶に残りやすい傾向があるため、プロモーション効果を期待できるのです。顧客がスローガンの内容に共感すれば、「この会社で購入して良かった」と顧客満足度がアップする可能性もあります。

また、企業スローガンは社内においても重要です。自社の信念や方向性を示したスローガンは、社員にとっても欠かせないメッセージになります。業務上の指針として機能する可能性が高いため、人材育成効果が期待できるでしょう。

スローガンとキャッチコピーやクレドとの違いは?

スローガンに似た言葉にクレドとキャッチコピーがあります。ここでは、「スローガンとクレド」「スローガンとキャッチコピー」の違いを解説するので参考にしてください。

キャッチコピーは商品・サービスの宣伝文

キャッチコピーは社外向けの短い宣伝文です。主に特定の商品やサービスにフォーカスし、顧客を惹きつける目的で使用されます。たとえば、「業界最安値にチャレンジ」「全国どこでも無料配送」といったメッセージです。

企業スローガンが理念や目標などをシンプルに示しているのに対し、キャッチコピーは広告的な意味合いが強いという違いがあります。また、一般的にはキャッチコピーよりもスローガンの方が世間に認知されやすいでしょう。

クレドは社内に向けた信条・行動指針

クレドとは、経営理念の浸透を目的とした社内向けの行動指針です。ラテン語で「約束」という意味があり、企業が重視する信条や約束などを示したもの。社員がクレドを意識することにより、業務意欲の向上や主体的な行動力が身につく、といった効果も期待できます。

企業スローガンが短文で表現されるのに対し、クレドは文字数が多いという違いが顕著です。世間の認知度に関しては、社内向けのクレドよりも社外向けにも機能するスローガンの方が高いでしょう。

企業スローガンの作り方と5つのポイント

スローガンは企業の本質につながるため、質の高い内容を心がけてください。短い文章を使用し、受け取る側の心に印象づけられるかが重要です。以下のポイントを押さえてください。

  1. 伝える相手を明確にする
  2. ミッション・ビジョン・バリューとのつながりを意識する
  3. 誰でも理解できる言葉・単語を選ぶ
  4. 社会貢献につながる内容を含む
  5. チームが主体となってアイデアを出す

伝える相手を明確にする

スローガンは「誰に伝えるのか」というターゲットの絞り込みが大切です。ターゲットを絞らずに顧客、取引先、社員の全員に響くスローガンを作成しても、平凡な内容になってしまうかもしれません。「かかわる人全員に価値を提供する」というメッセージより、「特定のターゲット層に価値を提供する」のほうが伝わりやすいもの

ターゲットとして顧客向けにスローガンを作成する場合「この会社は信頼できる」「サービスを体験したい」と思ってもらえる内容を心がけてください。社員向けであれば、自社の方向性や在り方、チームワークの向上につながる内容が伝わりやすいでしょう。

ミッション・ビジョン・バリューとのつながりを意識する

スローガンはミッション・ビジョン・バリューを意識することが大切です。

  • ミッション:自社の理想的な未来を実現する役割や活動
  • ビジョン:自社の理想的な未来のイメージ
  • バリュー:自社の価値観や行動基準」

ミッション・ビジョン・バリューが連動すると、一貫性と整合性を維持できるため、社内外から信頼を獲得できるでしょう。逆にミッション・ビジョン・バリューがばらばらであれば、「この会社には矛盾がある」と社内外に違和感を与えかねません。そのため、ミッション・ビジョン・バリューの流れ・つながりを意識したスローガンの作成が効果的です。

誰でも理解できる言葉・単語を選ぶ

社外にスローガンを伝える際は、理解しづらい専門用語やネガティブワードを使用しないことが大切です。スローガンの内容が優れていても、専門用語によって直感的に把握できなければ魅力が下がります。また、ネガティブな表現が組み込まれている場合、自社の信頼を失いかねません。魅力的なスローガンは声に出しても心地よいもの。そのようなスローガンは記憶に残りやすいため、自社の認知度向上につながるでしょう。

なお、避けたほうがよいスローガンの例として、「最高のUGC体験を提供する」や「消費者に拒絶されない商品を届ける」などが挙げられます。「UGC」は主にIT業界で使われる専門用語。「ユーザーが作成したコンテンツ」という意味であるものの、一般層には伝わらないでしょう。「消費者に拒絶されない商品を届ける」に関しては、「拒絶」というネガティブワードが入っているので適切とはいえません。

社会貢献につながる内容を含む

「企業がどのように社会貢献しているのか」は世間から注目されやすいポイントです。とくに持続可能性(サステナビリティ)や多様性(ダイバーシティ)を含んだスローガンは、社内外のイメージがアップする可能性があります。

一方で「今年も最高の売り上げを目指します」のような利益追求だけを打ち出したスローガンは、大多数の人々の興味を惹かないでしょう。世間の反感を買ったり、社員のモチベーションが低下したりするスローガンにならないよう注意してください。

チームが主体となってアイデアを出す

スローガンは社員主導のアイデア出しに価値があります。外部の専門家が考えた内容ではなく、社員による独創的なスローガンは同業他社との差別化につながるでしょう。部分的に使えそうなフレーズだけでもよいので、社員からアイデアを募ることから始めてください。

スローガンを作成する際は「独自性(オリジナリティ)」と「共感を呼ぶ普遍的なメッセージ」の両方の追求が理想です。独創的なフレーズは消費者の記憶に残りやすいものの、末永く定着するとは限りません。共感を得られる内容を含むことにより、長く愛されるスローガンになる可能性があります。

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企業が掲げるスローガンの例18選

企業のスローガンをCMや広告で目にする機会は多いでしょう。ここでは、18社のスローガンの事例を紹介します。自社のスローガンを作成する際のヒントにしてください。

『お口の恋人』株式会社ロッテホールディングス

株式会社ロッテホールディングスのスローガンは『お口の恋人』。

このスローガンは、ゲーテの作品「若きウェルテルの悩み」に登場するシャルロッテからインスピレーションを得てつけられました。作品中の「永遠の恋人」であるシャルロッテのように、世界中から愛される会社という思いが込められています。

スローガンだけではなく、ロッテグループの企業理念にも「私たちはみなさまから愛され、信頼される、より良い製品やサービスを提供し、世界中の人々の豊かな暮らしに貢献します。」とあります。また行動憲章には「正直な企業」「環境問題の重視」「社会貢献」といった内容が含まれているので、スローガン、企業理念、行動憲章が違和感なく機能している会社といえるでしょう。

出典:株式会社ロッテホールディングス|公式サイト

『ココロも満タンに コスモ石油』コスモエネルギーホールディングス株式会社

コスモエネルギーホールディングス株式会社のスローガンは『ココロも満タンに コスモ石油』です。

このスローガンには、生活者のようなステークホルダーの満足感や、豊かな日々のために最善を尽くすという思いが込められています。コスモエネルギーホールディングスにかかわる全員のココロを満たすという意味があるスローガンです。

コスモエネルギーホールディングスは環境保全にも積極的に取り組んでおり「エネルギーと社会の調和と共生」や「企業と社会の調和と共生」という考え方も提示しています。このようなサステナビリティの姿勢も反映しているのが「ココロも満タンに」というスローガンです。

出典:コスモエネルギーホールディングス株式会社|公式サイト

『あなたと、コンビに、ファミリーマート』株式会社ファミリーマート

株式会社ファミリーマートのスローガンは『あなたと、コンビに、ファミリーマート』。

このスローガンには「お客様と一緒に」という思いが込められています。また、ファミリーマートのコーポレートメッセージは「地域に寄り添う」「お客様一人ひとりに」「家族のように」です。地域から必要とされる存在となり、お客様一人ひとりに全力を尽くし、すべての関係者が家族のようにつながることを目指しています。

ファミリーマートは社会のインフラとしてだけでなく、どのような未来が訪れても必要とされる場所を望んでいるようです。そのような思いが「あなたと、コンビに、ファミリーマート」というスローガンには込められています。

出典:株式会社ファミリーマート|公式サイト

『水と生きる』サントリーホールディングス株式会社

サントリーホールディングス株式会社のスローガンは『水と生きる』です。

このスローガンには、自然と水の恩恵を受けて事業を行う企業として「貴重な資源である水を守る」というメッセージが込められています。事業活動をとおして社会に潤いを提供し、社員一人ひとりが水のように柔軟にチャレンジできる環境を大切にしている企業です。

公式サイトの「わたしたちの目的」のなかには「人間の生命の輝き」という言葉もあり、つねに「水と生きる」というスローガンにつながっている印象があります。

出典:サントリーホールディングス株式会社|公式サイト

『まだ、ここにない、出会い。』株式会社リクルートホールディングス

株式会社リクルートホールディングスのスローガンは『まだ、ここにない、出会い。』です。

このスローガンには、一人ひとりの架け橋となり、新しい出会いを届けたいという思いが込められています。リクルートホールディングスのデザインモチーフは架け橋(opportunity bridge)です。人と機会、今と未来、ここと世界をつなぐ架け橋になる、というメッセージが表現されています。

これから就職や転職を行う人々への明確なメッセージとして、効果的に機能しているスローガンといえるでしょう。

出典:リクルートホールディングス|公式サイト

『Inspire the Next』日立グループ

日立グループのスローガンは『Inspire the Next』です。

このスローガンは「社会が直面する課題にイノベーションで応えます。優れたチームワークとグローバル市場での豊富な経験によって、活気あふれる世界を目指します」というビジョン実現への思いが込められた内容です。

「Inspire」はラテン語の「In(なかへ)」と「Spirare(息吹)」から構成されています。「鼓舞する」「精神を高揚させる」「元気づける」といった意味も含まれている言葉です。また「Next」には、成長・進化しながら未来へ進んでいくという日立グループの強い意志が込められています。このように『Inspire the Next』は、メッセージ性がある力強いスローガンです。

出典:日立グループ|公式サイト

『なにげない感動をずっと。』株式会社ファンケル

ファンケルのスローガンは『なにげない感動をずっと。』です。

このメッセージは従来の「正直品質。」の姿勢を大切にしつつも、変化の激しい時代に合わせ、ファンケルらしくお客様に寄り添い続ける姿勢を表現しています。

ファンケルは創業50周年を迎える2030年に目指す姿として「VISION2030 -世界中を、もっと美しく、ずっと健やかにそして世界中で愛される会社に-」を掲げています。その達成に向け、さらに飛躍していくために、ファンケルブランドに共感していただく人を増やし、お客様から選ばれるブランドになるようブランドの価値を再定義しました。

出典:株式会社ファンケル|公式サイト

『NO MUSIC, NO LIFE.』タワーレコード株式会社

タワーレコードのスローガンは『NO MUSIC, NO LIFE.』です。

このスローガンには、音楽を通じた気持ちや生活の豊かさが表現されており、タワーレコード全スタッフのテーマとなっています。またタワーレコードのミッションは「LIFE MUSIC COMPANY」、「あらゆる人の、あらゆるジャンルの音楽にかかわることを目指す」という内容です。

ビジョンは「人が音楽と出会う最良の場を目指す」であり、バリューの趣旨は「音楽好きによる、音楽好きのための入り口作り」となっています。このようにタワーレコードは、スローガン、ミッション、ビジョン、バリューが連動している企業です。

出典:タワーレコード株式会社|公式サイト

『新製品が安いケーズデンキ』株式会社ケーズホールディングス

株式会社ケーズホールディングスのスローガンは『新製品が安いケーズデンキ』。

このスローガンの背景には、本当の意味でのお客様第一主義があります。ケーズホールディングスのお客様第一主義は「従業員を先に考える」という内容です。従業員の過度な負担を避けることにより、質の高い接客につながるという考え方となっています。

『新製品が安いケーズデンキ』はストレートなメッセージが印象的なスローガンです。

出典:株式会社ケーズホールディングス|公式サイト

『今日を愛する。』ライオン株式会社

ライオン株式会社のスローガンは『今日を愛する。』。

このスローガンは企業理念の「より良い習慣作りで、人々の毎日に貢献する」の内容をシンプルに表現しています。人々が愛する今日の暮らしを、私たち(ライオン)も同様に愛して貢献する、という決意が込められた言葉です。

またライオンのビリーフ(信念)は「日々の考え方・行動・判断の拠り所」。ライオンで働く従業員はビリーフを意識しながら課題に取り組み、プロ意識とともに仕事に取り組んでいます。このように『今日を愛する。』は、企業理念やビリーフと連動したスローガンといえるでしょう。

出典:ライオン株式会社|公式サイト

『お、ねだん以上。』株式会社ニトリホールディングス

株式会社ニトリホールディングスのスローガンは『お、ねだん以上。』です。

このスローガンはシンプルでわかりやすく、よい商品をリーズナブルに販売するという思いが込められています。「お、ねだん以上。」の「お」という感嘆詞と、「ねだん=値段」を掛け合わせた言葉がユニークです。一見すると「お値段」という言葉でも、平仮名で書くと「お」と「ねだん以上。」にわかれると気づきます。そのような発見の効果もあり、記憶に残りやすいスローガンではないでしょうか。

なお、ニトリの公式ホームページには「住まいの豊かさを世界の人々に提供する」というメッセージが掲載されています。日本だけでなく、世界にも視線が向いている企業です。

出典:株式会社ニトリホールディングス|公式サイト

『ほかにはないアンサーを。』オリックスグループ

オリックスグループのスローガンは『ほかにはないアンサーを。』

このスローガンは顧客の要望に応え、独自の解決策を見出そうとする企業の姿勢を表しています。オリックスグループが目指すものは、新しい価値の創造、企業や人々の活力、サステナブルな社会の実現です。経営理念も「事業活動を通じた社会的課題の解決への貢献」と明確な内容になっています。

オリックスグループの事業は多角的であり、ひんぱんに変化を繰り返しているものの「目指すもの」と「経営理念」に結びついたスローガンは直感的でわかりやすい内容です。

出典:オリックスグループ|公式サイト

『味ひとすじ』株式会社永谷園

株式会社永谷園のスローガンは『味ひとすじ』。

このスローガンには、単に味の追求だけでなく、消費者に新しさと満足を提供し続けるという決意が込められています。また、『味ひとすじ』は永谷園の経営理念でもあります。「今までにない」「お客様になるほどおいしいと感じてもらえる」「他社にマネができない」という3つの思いから成り立っている言葉です。創業者である永谷嘉男氏の精神を継承するスローガン(経営理念)として浸透しています。

出典:株式会社永谷園|公式サイト

『あったかいをつなぐ』四国石油株式会社

四国石油株式会社のスローガンは『あったかいをつなぐ』です。

このスローガンには、創業以来の使命である「お客様への感謝の気持ちを忘れず、 エネルギーに関するすべてのお困りごとへご提案をしたい」という精神が込められています。デジタル化、環境問題、次世代自動車への対応など、未来のエネルギー創造にも取り組んでいる企業です。

なお、四国石油の基本理念のなかには、「お客様の笑顔のために」や「夢あふれる素晴らしい会社」という言葉が見られます。経営ビジョンや行動指針にも「人が集まる魅力あふれる会社」や「すべてはありがとうのために」という言葉があるため、『あったかいをつなぐ』と密接に関連した内容といえるでしょう。

出典:四国石油株式会社|公式サイト

『とどけ、元気。つづけ、元気。』

1930年の創業以来、医薬品の研究開発、一般医薬品・健康食品の開発・製造・販売を行ってきた富士薬品グループは「とどけ、元気。つづけ、元気。」という新スローガンを策定しました。

このスローガンには、人生100年時代を生きるすべての人々に対し、健康で活力ある生活を提供し続けるという決意が込められています。また「顧客ニーズに迅速に対応して元気な日々を支える」という姿勢も反映した内容です。富士薬品グループは全社員が一丸となり、社会と人々の暮らしに寄り添いながら、元気で健やかな日々を支援しています。

出典:富士薬品グループ|公式サイト

『Maps to the future』株式会社ゼンリン

株式会社ゼンリンのスローガンは『Maps to the future』です。

このスローガンには「地図の常識と価値を超える」という思いが込められています。ゼンリンの原点は「人々の生活に役立って喜ばれる地図」。創業者である大迫正冨氏の「地図は情報源」という思いにもとづいたものです。

大迫氏は戦後、大分県の別府市で観光案内の小冊子を発行しました。しかし観光客のニーズに合致したのは、名所旧跡のような観光情報ではなく、付録の地図だったのです。とくに駅やバス停、温泉などの正確な情報が求められていました。このような体験により大迫氏は「地図は最も重要な情報源である」と考え、日本中の住宅地図を作ろうと志したそうです。

ゼンリンのスローガン『Maps to the future』には、大迫氏の精神が反映されています。

出典:株式会社ゼンリン|公式サイト

『やがて、いのちに変わるもの。』ミツカングループ

ミツカングループのスローガンは『やがて、いのちに変わるもの。』です。

このスローガンには、食を通じて人々と地球の健康に貢献するという思いが込められています。発酵技術によるお酢の製造から始まったミツカングループ。環境に配慮した製品作りの企業として220年以上の歴史があり、現在はグローバルに事業展開しています。ミツカングループの企業理念は「買う身になって まごころ込めて 良い品を」と「脚下照顧にもとづく現状否認の実行」です。

相手の立場に立って挑戦し続けることにより、品質と業績の向上を目指しています。そのためには顧客や社員、取引先といったステークホルダーとの関係性が重要と考えている企業です。このように『やがて、いのちに変わるもの。』というスローガンは、ミツカングループの歴史や思いを反映した内容といえるでしょう。

出典:ミツカングループ|公式サイト

『Challenge for a Change ~変革への挑戦~』日本港運株式会社

日本港運株式会社のスローガンは『Challenge for a Change〜変革への挑戦〜』です。

このスローガンには、失敗を恐れず挑戦し続けるという思いが込められています。挑戦(Challenge)は自己成長や前向きな取り組みという意味。変革(Change)には過去にとらわれず、つねに進化を遂げるなどの意味が含まれています。

日本港運は先駆者としての役割を果たし、「Only One」の価値提供と「No.1」の信頼獲得を目指している企業です。全社員が一体となり、挑戦し続ける姿勢を示したスローガンが『Challenge for a Change〜変革への挑戦〜』といえます。

出典:日本港運株式会社|公式サイト

スローガンを会社の内外に浸透させる4つの方法

スローガンを作成したあとは、発表後の施策を会社の内外に浸透させることが重要です。浸透させる方法には以下の4つがあります。それぞれ解説するので参考にしてください。

  1. スローガンの背景や理由を示す
  2. 経営者自らがスローガンの見本となる
  3. 各部署にもスローガンを作成する
  4. あらゆるメディアを利用し告知する

スローガンの背景や理由を示す

スローガンを作成した背景や理由を詳しく示すことが大切です。これにより、社員や顧客はスローガンに親近感を抱きやすくなります。スローガンは社員や顧客がかんたんに確認できるようにしましょう。具体的な閲覧方法や発信方法として、紙や自社のホームページなどがあります。

またスローガンにもとづいた未来像を社内外に示すと、企業とともに社員・顧客も成長するビジョンを共有できるでしょう。

経営者自らがスローガンの見本となる

スローガンを社内外に浸透させるには、経営者の積極的な姿勢が不可欠です。経営者自身がスローガンにもとづいた言動を示すことで、企業の方向性に一貫性が生じます。社員の意識改革も期待できるでしょう。

経営者自身が見本となる具体的な方法として挙げられるのは、公の場でスローガンを引用する、スローガンに沿ったプロジェクトを推進する、経営方針をスローガンに即して策定する、など。単発な取り組みではなく、継続的に行うことが大切です。

ただしスローガンには「顧客第一」とあるにもかかわらず、経営者の口癖が「利益第一」といったような矛盾には注意してください。スローガンの信頼性が失われた結果、社員のモチベーションが低下する懸念があります。

各部署にもスローガンを作成する

社内にスローガンを浸透させるには、各部署独自のスローガンを作ることも効果的です。部門独自のスローガンは具体的かつ身近であるため、各社員は業務に落とし込みやすくなります。業務がスムーズに進めば、各社員のモチベーション向上や、社員同士のコミュニケーションの活性化も期待できるでしょう。

各部署独自のスローガンを作成する際は、最初に企業スローガンの理解から始め、次に部署の特性、役割、他部署との連携を考慮したうえで「どのように企業スローガンを部署に反映させればよいか」を検討してください。その後、検討した内容をまとめて部署のスローガンを作成します。

あらゆるメディアを利用し告知する

スローガンを作成したあと、さまざまなメディアをとおして発信することにより、自社の存在をアピールできます。幅広い層にスローガンを知ってもらう方法として効果的です。

具体的には、自社のWebサイトやSNS、オンライン広告、雑誌広告、ポスターなどが挙げられます。とくにXやInstagramなどのSNSは拡散効果があるため、人々の日常生活にスムーズに溶け込む可能性が高いでしょう。このような発信方法によってスローガンは幅広く認知され、企業イメージや価値観を社内外に印象づけやすくなります。

自社の想いをスローガンで発信・浸透させよう

企業スローガンとは、社内外に理念や活動内容を伝えるための標語です。質の高いスローガンを作成するには、伝える相手の明確化、ミッション・ビジョン・バリューの意識、わかりやすい言葉と単語の選択などがあります。また、作成したスローガンを社内外に浸透させるには、スローガンの背景や理由の提示、経営者による積極的な姿勢、各部署ごとのスローガンの作成などが効果的です。

本記事を参考に企業スローガンを作成し、発信と浸透を行ったうえで、組織改革につなげてください。その際は「自社の社員がスローガンを意識して行動できるかどうか」も大切です。そのためには適切な人材育成が必要でしょう。

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