コミュニケーション研修とは?内容や事例、効果的な実践ポイントを解説

  • コミュニケーション研修

2024年6月20日(木)

目次

コミュニケーションをより円滑にするためのスキルを学ぶ、コミュニケーション研修。ビジネスシーンにおいて有効なスキルを習得することで、チームワークの向上や信頼関係の構築などさまざまな効果が期待できます。

一方、具体的な内容や効果的な実施方法などがわからず、苦慮している企業も少なくありません。

本記事では、コミュニケーション研修の目的や内容、実施するメリット、効果的な実施方法などを解説します。重要なポイントをしっかり押さえて、自社にとって最適な教育研修を行い、企業の成長へとつなげましょう。

ビジネスで必要なコミュニケーションスキルとは

ビジネスシーンで必要なコミュニケーションスキルとは、「聴く力・伝える力・交渉力・信頼関係を築く力」など複数のスキルを複合したもの。

人間関係を築き、人と協力しながら仕事を進めるうえで、コミュニケーションスキルは必要不可欠です。コミュニケーションスキルの有無やレベルによって、できる仕事の範囲や生産性、仕事の成果などが決まるといっても過言ではないでしょう。

一方、「コミュニケーションスキル」は曖昧な概念でもあり、なんとなく「話すスキル」をイメージしたり、具体的に何を指すのかわからなかったりする人も少なくありません。

しかしコミュニケーションスキルとは技術であり、座学や実践などを通じて誰でも高められます。ここからは、そんなコミュニケーション研修とは何か、効果やメリットなどを解説しましょう。

コミュニケーション研修とは

コミュニケーション研修とは、社内外における意思伝達での齟齬(そご)を防ぐため、正しいコミュニケーションルールや基礎、実践的なスキルなどを学ぶ研修のこと。

職場における上司や部下とのやり取りはもちろん、取引先や顧客との商談など、あらゆるシーンで適切なコミュニケーションを取れるスキルが求められます。

コミュニケーション研修の目的

コミュニケーション研修の主な目的は、適切な人間関係を構築し、誤解なく意思疎通できるスキルを身につけること。

社内外を問わず、ミスコミュニケーションが多かったり、コミュニケーションの円滑化が図れていなかったりすると、業務効率や生産性の低下を招きます。

伝達の齟齬(そご)やパワハラなどのトラブルに発展する場合もあり、社内のコミュニケーションに課題や問題を感じている人も少なくありません。

コミュニケーション研修をとおして正しい意思疎通の方法を学び、社員同士や社外の人たちと適切なコミュニケーションを取れるようになれば、取引先との関係強化や顧客の獲得も目指せるでしょう。

コミュニケーション研修で解決できる課題

コミュニケーション研修を行うと、次のような課題を解決できる可能性もあります。

  • 自分の考えや意見が正しく伝わらない
  • 会話が続かない
  • 話がまとまらない
  • 気になることがあっても指摘できない
  • 人前で話すときに緊張してしまう
  • 相手の気持ちがいまいちわからない

こうした課題を抱えている場合、仕事の幅が狭まったり業務効率の低下や重大なミス、コンプライアンス違反につながったりするケースもあります。

円滑なコミュニケーションは、企業の健全な運営や成長と密接にかかわるもの。コミュニケーション研修をとおして課題を解消しておくのが理想です。

コミュニケーション研修の5つの効果・メリット

コミュニケーション研修によって得られる5つの効果とメリットを解説します。

  1. コミュニケーション能力の向上
  2. 業務効率・生産性の向上
  3. チームワーク・人間関係の構築
  4. 離職率の低下
  5. 取引先との関係性の強化

コミュニケーション能力の向上

コミュニケーションの重要性やビジネスにおける役割などを改めて理解するとともに、研修のあとには自己診断テストや振り返りを行い、各自の課題や問題点を探ります。

自分のコミュニケーションを客観視して改善目標を立てていくため、一人ひとりが自分の課題と向き合い、自分に必要なコミュニケーションスキルに自ら気づき、能力を伸ばせるのです。

業務効率・生産性の向上

コミュニケーション研修を行うことで、社員同士の意思疎通が円滑になり、連携が強化されるため、業務効率の向上が期待できます。

「報連相(報告、連絡、相談)」の徹底も可能となり、適切な業務指示、情報共有などが実現し、業務の無駄やコミュニケーションロスが大幅に削減できるでしょう。また、コミュニケーションが活発に行われるため、ミスの早期発見や不正行為の防止効果も期待できます。

チームワーク・人間関係の構築

一人ひとりのコミュニケーションスキルの向上によりやり取りが活発になり、協力体制が強化されたり、社員同士の距離が近づいたりするためです。

組織内の上下関係の境界を超えて、共通の目的に向かって協力できる体制を整えられれば、チームワークが大幅に向上します。

離職率の低下

円滑な意思疎通は社員同士の信頼関係を醸成し、働きやすい環境づくりにつながるためです。人間関係の問題は、いつの時代もつねに退職理由の上位に挙げられています。

そのため、コミュニケーションが取りやすく、何かあってもすぐに相談できる環境を構築できれば、必然的に離職率も低下していくはずです。

取引先との関係性の強化

正しいマナーや敬語の使い方が身につくほか、プレゼンテーション能力も向上するためです。それぞれの顧客によりマッチした提案が可能となり、取引先からの信頼性の向上や新規顧客の獲得、業績向上にもつながります。

コミュニケーションがテーマの研修事例

コミュニケーションをテーマにした研修にはどのようなものがあるでしょうか。新入社員・中堅社員向けの研修と、管理職向けの研修にわけて紹介します。

新入社員・中堅社員向けの3つの研修

コミュニケーションをテーマにした新入社員・中堅社員向けの研修は、主に次のようなものです。

  1. 話し方研修
  2. 聞き方研修
  3. マナー研修

話し方研修

主に「相手に伝わりやすい意見のまとめ方」や「心をつかんでしっかりと聞いてもらえる話し方」など、自分の意見を論理的かつ簡潔に伝える練習をします。

聞き方研修

コミュニケーションスキルには話す力だけではなく、相手の話をよく聞き、意図や真意を読み取る力も含まれます。たとえば、相槌の打ち方や話の聞き方など、聞き手の様子や姿勢によって、話し手の態度や話し手から引き出せる情報は大きく異なるのです。

聞き方研修では効果的な聞き方を学ぶとともに、ロールプレイングやワークショップなどの実践をとおしてスキルの向上を図ります。

マナー研修

正しい言葉遣いや身だしなみ、表情などの基本的なマナーを学びます。言っていることが正しくても、あいさつができていなかったり態度が悪かったりすると、相手に与える印象は悪くなってしまうでしょう。

相手に気持ちよく話を聞いてもらうためには、話し方、聞き方にくわえて、正しいマナーも身につけておく必要があるのです。

管理職向けの3つの研修

コミュニケーションをテーマにした管理職向けの研修は、主に次のようなものです。

  1. チームビルディング研修
  2. ファシリテーション研修
  3. アサーティブコミュニケーション研修

チームビルディング研修

リーダーの役割やメンバーとの適切な接し方、アプローチ方法などを学びます。自分が最高のパフォーマンスを発揮する場合と、チームで協力してより大きな成果を上げる場合とでは、意識すべきことや実行すべきことが大きく異なるためです。

研修をとおして自身が目指すリーダー像を具体化し、ゲームなどを通じてリーダーシップやチームビルディングに必要な素養を身につけます。

ファシリテーション研修

会議やMTGなどで参加者に中立的な立場で働きかけ、意見や同意を引き出したりまとめたりするファシリテーションスキルを学びます。

ファシリテーションは組織活性化スキルのひとつ。管理職がそれを身につけることで、会議やプロジェクトが問題解決や成果につながる有用な場になるのを目指します。

アサーティブコミュニケーション研修

アサーティブコミュニケーションとは、相手の立場や気持ちなどを尊重しながら、自分の意見や考えを伝える方法です。

管理職には、一方的な命令による統率力ではなく、チームメンバーに意見や要望を聞き入れてもらい、協力してもらうスキルが求められます。チームメンバーとよい関係を築くうえでも、アサーティブコミュニケーションは非常に有効です。

効果的なコミュニケーション研修を実施する3つのポイント

効果的なコミュニケーション研修を実施するためには、次の3つのポイントを押さえる必要があります。

  1. 自社に合った研修の実施方法を選ぶ
  2. 階層別研修を実施する
  3. 定期的にフィードバックする

自社に合った研修の実施方法を選ぶ

研修にはさまざまな種類があり、効果を高めるには自社に合った方法を選ぶことが重要です。具体的な選択肢として下記があり、企業の規模や状況、従業員の属性などによって相性のよい研修方法は異なります。

  • 自社に講師を招き、社内または社外で集団研修を行う
  • 他社が実施しているコミュニケーションセミナーを受講する
  • eラーニングを活用する
  • 上記を組み合わせる

コロナ禍を経てテレワークが浸透したのを背景に、eラーニングを取り入れる企業が増加しているようです。

階層別研修を実施する

階層によってコミュニケーションを取る対象や身につけるべきスキルが大きく異なるため、効果的なコミュニケーション研修を実施するには、階層別に内容やカリキュラムを変える必要があります。

具体的には、職種や職位、若手、勤続年数、習得してほしいスキルなどでグルーピングし、各階層に必要な知識やスキルを習得してもらうのが理想といえます。

定期的にフィードバックする

研修を実施して終わりではなく、定期的にフィードバックを行います。単に知識を身につけるだけでなく、会得した内容を業務内で実践するのが本質であり目的だからです。

実践的なスキルを定着させるためにも、コミュニケーション研修は可能な限り複数回行い、定期的なフィードバックの機会を設けましょう。

コミュニケーション研修におすすめのサービス「manebi eラーニング

人間関係を築き、人と協力しながら仕事を進めるうえで必要不可欠なコミュニケーションスキル。一人ひとりのスキルを高めることで、業務効率・生産性の向上や、離職率の低下などのさまざまな効果が期待できます。

研修効果を高めるには、自社の実情に合わせた内容・方法で階層別に研修を行うのが重要であり、その実現に役立つのが「manebi eラーニング」です。

おすすめポイント1. 豊富なレッスンが見放題のeラーニングシステム

manebi eラーニング」には、コミュニケーションの基本や相手の心を動かす話し方、シーン別のクレーム対応方法や怒りの抑え方など、さまざまな教材がそろっています。eラーニングは場所や時間に左右されず、デバイスさえあればいつでもどこからでも見放題です。

おすすめポイント2. オンライン研修とeラーニングを組み合わせたプラットフォーム

manebi eラーニング」は、オンライン研修とeラーニングの組み合わせも可能なプラットフォームです。研修内容や自社の状況に応じて、最適かつ効果的な研修環境を構築できます。

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