情報セキュリティ研修とは?研修の目的や訓練内容、実施方法について解説

  • 情報セキュリティ

2024年6月20日(木)

目次

年々重要性が高まっている情報セキュリティ。サイバー攻撃や情報漏えいなどセキュリティインシデントを未然に防止するには、従業員一人ひとりの意識を高めつつ、実際の課題や問題点、対応方法などについて教育・訓練を行うのが重要です。

しかし、具体的にどのような教育・訓練を行えばよいのか、どのように実施すればよいのかわからないという企業も少なくありません。

本記事では、情報セキュリティに関する研修の目的や内容、オンライン研修やeラーニングといった研修の実施方法などについて解説します。情報セキュリティ研修の実施を検討している企業担当者はぜひ参考にしてください。

情報セキュリティ研修とは

情報セキュリティ研修とは、企業における情報資産を守るため、従業員の知識やスキル向上を目指す教育研修です。

近年、サイバー攻撃や不正アクセスなどの被害件数が増加傾向にあり、手口も年々複雑化しています。コロナ禍を経てテレワークが急速に浸透したことも相まって、社内外ともにセキュリティリスクが高まっているのです。

従業員一人ひとりが、起こり得る情報セキュリティ事故やその対策方法について学ぶ必要があります。

情報セキュリティ研修の3つの目的

情報セキュリティ研修を行う目的は次の3つです。

  1. 従業員個人の情報セキュリティ意識を高める
  2. 情報セキュリティにおける課題や問題点を知る
  3. 情報セキュリティの実践を学ぶ

従業員個人の情報セキュリティ意識を高める

情報セキュリティ研修は、従業員個人の情報セキュリティ意識の向上をひとつの目的としています。マルウエアの感染や不正アクセスなど、立場を問わず身近にさまざまな情報漏えいリスクが潜んでいるためです。

知識不足や過失による情報漏えいを防止するためにも、研修によって正しい教育を行い、従業員一人ひとりの意識を高めることが必要不可欠といえます。

情報セキュリティにおける課題や問題点を知る

情報セキュリティにおける具体的な課題や問題点を知るのも、情報セキュリティ研修を実施する目的のひとつ。トラブルの多くが従業員の知識不足や些細なミスによるものだからです。

組織全体の情報セキュリティを強化するためには、具体的にどのような脅威があり、どのような行為が情報漏えいにつながるのかなどを知るとともに、日頃からどのように対策すべきかを理解する必要があります。

情報セキュリティの実践を学ぶ

情報セキュリティ研修で学んだことを、実際の現場で実践するのが何よりも重要です。たとえば、下記のようなことを学ぶ必要があります。

  • 社内情報の扱い方:安易にUSBメモリやSDカードなどの記憶装置にデータをコピーしない、機密データを社外に持ち出さないなど
  • 適切な機器の使い方:セキュリティソフトの更新や経年劣化により受ける被害の防止

情報セキュリティ研修の主な訓練内容

情報セキュリティ研修では、個人情報保護法や情報セキュリティポリシー、メディアポリシーなどを扱います。

個人情報保護法を知る

情報セキュリティの基本ともいえるのが「個人情報保護法」。個人の権利利益の保護を目的とした、個人情報の取り扱いに関する法律。

この法律を知る過程で、なぜ個人情報を保護しなければならないのか、適切に取り扱わなければならないのか、情報が漏えいするとどのような影響があるかを学びます。

情報セキュリティポリシーを知る

企業が行うセキュリティ対策に関する指針も知る必要があります。情報セキュリティポリシーの内容は、企業によってさまざま。情報資産に当たるものは何か、どのような脅威から、どのように守るか、これを実施する体制などを学びます。

メディアポリシーを学ぶ

メディアポリシーでは主にSNSの利用と活用について学びます。

今やSNSをほとんどの従業員が利用しています。しかし使い方を誤れば、投稿者のアカウントから企業が特定されて、重大な信用問題に発展してしまうでしょう。このようなトラブルを防止するため具体的なSNSの使い方や注意点などを学びます。

標的型攻撃メールの脅威を知る

標的型攻撃メールとは、届いたメールに記載されたURLにアクセスさせ、情報を盗むためのページに誘導する攻撃方法です。標的型攻撃メールから情報を守るため、実際の手口や見わけ方、届いた場合の対処法などを学びます。

情報セキュリティに関するさまざまな研修例

情報セキュリティに関する具体的な研修例を3つ紹介します。

  1. セキュリティマインド研修
  2. 新入社員向け情報セキュリティ研修
  3. 情報セキュリティマネジメント試験対策研修

セキュリティマインド研修

セキュリティマインド研修は、注意を怠らず運用ルールを厳守するマインドを養うために行います。安易で身勝手な理由でルールを破る従業員がいると、セキュリティ・リスクが拡大してしまうためです。

新入社員向け情報セキュリティ研修

新入社員に特化した初歩的な構成の情報セキュリティ研修もあります。入社に当たって自社の情報セキュリティポリシーや運用ルール、機器や情報の扱い方を学び、情報リテラシーを高めるのが主な目的です。

情報セキュリティマネジメント試験対策研修

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が主催する国家試験である、情報セキュリティマネジメント試験の対策をかねた研修もあります。エンジニアや情報セキュリティ担当者、情報セキュリティ対策を統括・管理する人が受講する傾向にある研修です。

情報セキュリティ研修に利用できる無料配布の資料

情報セキュリティ研修に活用できる資料のなかには、ネット上で無料配布されているものもあります。ここで紹介するページから適したものを探してみるとよいでしょう。

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)Webサイト

IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の公式ページでは、同機構が提供する情報セキュリティ関連のサイト、また情報セキュリティに関する企業や組織などがまとめられています。

脆弱性対策や開発向けなどの専門性の高いコンテンツも紹介されているので、幅広い層に活用できるでしょう。

経済産業省Webサイト

サイバーセキュリティ政策に関する情報をまとめているのは経済産業省のWebサイトです。

最新情報や報告されている事例に対する注意喚起、具体的な施策のほか、情報セキュリティ対策のガイドラインや支援ツールなども公開されています。

情報セキュリティ研修の実施方法

情報セキュリティ研修の主な実施方法は次の5つです。

  1. 外部研修
  2. 講師派遣型研修
  3. オンライン研修
  4. eラーニング
  5. ハイブリッド方式

外部研修

他社が実施している情報セキュリティ研修に従業員を参加させる方法です。自社で企画・用意するものがないため、手間がかかりません。

一方、研修会社が作成した内容のため、細部まで自社の実情にはフィットせず、十分な効果が得られない可能性もあります。

講師派遣型研修

自社に講師を招いて社内で研修を実施する方法です。自社の実情に合わせてカスタマイズできるため、数ある方法のなかでも比較的高い効果が期待できます。ただし、講師や会場の手配、従業員のスケジュール調整などに手間やコストがかかる点に注意です。

オンライン研修

ZoomなどWeb会議ツールを使って研修を実施する方法です。場所の制限を受けずどこからでも参加できるのがメリットで、集合型の研修のように交通費や宿泊費などもかかりません。

eラーニング

準備されている動画、アニメーション、文章などを使って学習する方法のこと。すでにあるコンテンツを再生するため、場所と時間の制限を受けず、いつでもどこからでも受講できるのがメリットです。

ハイブリッド方式

ここまで紹介した4つの研修を組み合わせる方法です。たとえば、eラーニングと講師派遣型の社内研修を組み合わせれば、各自が自由なタイミングでeラーニングを受講し、細かな点やコミュニケーションが必要な点を社内研修で補えます。

自社にフィットした研修内容にできるうえ、オンライン研修やeラーニングを活用すれば、時間や費用、手間を抑えた実施も可能です。

情報セキュリティ研修にオススメの支援サービス「manebi eラーニング

今やあらゆる場面で身近になりつつある情報漏えいリスク。手口が巧妙化・複雑化しているため、管理職や開発職に限らず、意識や情報リテラシーを高めた、あらゆる立場の従業員による対策が必要です。

研修効果を高めるには、自社の実情に合わせた内容・方法で研修を行うことが大切であり、その実現には「manebi eラーニング」が役立ちます。

オススメポイント1. 無駄なく効率的に研修プログラムを組める

必要に応じてオプションを組み合わせるため、無駄なく効率的に研修プログラムを組めます。自社に合ったものだけを適切に選べるのは魅力でしょう。

オススメポイント2. 研修動画やマニュアルの便利なアップロード機能

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