新入社員研修カリキュラムの作り方|目的・内容・期間別テンプレート

  • 新入社員研修

2026年2月12日(木)

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ヒューマンキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役/人的資本経営・組織開発コンサルタント

堂前 晋平

組織・人材開発の専門家として、社員1万人を超える大手IT企業から10名以下の日本料理店まで、延べ500社・5万人超の支援実績を持つ。
大企業での営業経験を経て、ベンチャー企業にて支社設立・事業責任者・取締役としてIPO、さらに子会社設立を経験。上場企業のグループ人事責任者としてM&A後のPMIを担い、社員70名から400名への急成長を支援。これらの多様な経験を活かし、経営と人事の両視点から戦略的人材マネジメントを実践。日本経営品質賞本賞、ホワイト企業大賞、グッドカンパニー大賞などの受賞に寄与。2023年8月manebiのCPO(Chief People Officer)就任。現在はISO30414のリードコンサルタントとして人的資本経営の推進支援や社員研修の講師としても登壇中。

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「今年の新入社員研修、具体的にどう構成すればいいのか迷っている」
「例年通りの内容で、今の若手社員に本当に響くのだろうか」

はじめて教育担当になった方や、カリキュラムの抜本的な見直しを迫られている人事担当者にとって、ゼロから研修を設計するのは非常に大きなプレッシャーです。効果的な研修を行うためには、流行りのキーワードをただ並べるのではなく、「目的」「内容」「スケジュール」「手順」を論理的に組み立て、受講者が迷わず成長できる道筋を作る必要があります。


この記事では、新入社員研修で必ず押さえるべき基本要素から、すぐに使える期間別のカリキュラム例(テンプレート)、そして失敗しないための作成ポイントまでを網羅的に解説します。これさえ読めば、自社の課題に合った最適な研修計画がスムーズに立てられるようになります。

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新入社員研修を行う3つの「目的」

カリキュラムの中身を詳細に決める前に、「なぜ研修を行うのか」という根本的な目的を明確にしておくことが重要です。目的が曖昧なままだと、ただ時間を消化するだけの研修になり、現場からの評価も得られません。

早期戦力化(実務スキルの習得)

もっとも基本的かつ重要な目的は、配属されたその日から最低限の業務をこなせる状態にすることです。
電話の取り方、名刺交換、メール作成といった基本動作から、業界特有の専門用語やPCスキルまでを習得させます。これにより、配属後の現場担当者(OJTトレーナー)の教育負担を減らし、スムーズに実務へ移行できる土台を作ります。

エンゲージメントの向上(定着率アップ)

入社直後の研修は、会社への愛着心(エンゲージメント)や帰属意識を高める絶好の機会です。
「この会社を選んでよかった」「ここで成長したい」と思えるような動機づけを行うことで、早期離職を防ぎます。同期同士の絆を深めるグループワークや、経営層の想いを直接伝える時間を設けることが効果的です。

学生気分からの脱却(マインドセット)

「教えてもらうのが当たり前」という学生時代の受動的な意識から、「自ら価値を提供し、対価を得る」というプロフェッショナルな意識へと切り替えさせます。

責任感や当事者意識、主体性を醸成することは、スキル習得以上に重要です。学生と社会人の違いを明確に伝え、意識変革を促すプロセスが不可欠です。

カリキュラムに絶対に盛り込むべき「研修内容」一覧

目的を達成するために必要な教育テーマを洗い出します。近年のビジネストレンドも踏まえ、以下の4つのカテゴリーは現代の新入社員研修において必須と言えます。

社会人基礎・ビジネスマナー

どのような職種や業界であっても必要となる、ビジネスの共通言語です。

挨拶、お辞儀、身だしなみといった第一印象に関わる部分から、上座下座のマナー、正しい敬語の使い方までを網羅します。
これらは相手に不快感を与えず、円滑な人間関係を築くための「信頼獲得スキル」として、ロールプレイングを交えて身体で覚えさせることが重要です。

実務スキル・PCスキル(OA・ロジカルシンキング)

配属後の業務を効率的に進めるための武器となるスキルです。

ExcelやWord、PowerPointの基本操作はもちろん、近年ではショートカットキー活用による時短術も求められます。
また、物事を順序立てて考える「ロジカルシンキング」や、結論から簡潔に伝える「報連相(報告・連絡・相談)」の技術は、上司や顧客とのコミュニケーションコストを下げるために欠かせません。

コンプライアンス・リスク管理

現代のリスクに対応するため、入社直後の教育が不可欠な領域です。

情報漏洩の怖さや、パスワード管理の重要性を学ぶ「情報セキュリティ」、プライベートでのSNS投稿が企業の信用毀損に繋がる事例を学ぶ「SNSリスク管理」、そしてハラスメントの基礎知識などが含まれます。「自分は大丈夫」という油断が最大の敵であるため、具体的な失敗事例を用いて自分事として捉えさせます。

自社理解・マインドセット

組織の一員としての自覚と誇りを醸成するための内容です。

企業理念(ミッション・ビジョン・バリュー)の意味を深く理解し、自社の歴史や事業内容、業界内での立ち位置を学びます。
また、就業規則や社内ルールの確認もこの段階で行います。全ての判断軸となる「企業の価値観」を浸透させることで、ブレない行動指針を持たせることができます。

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【期間別】そのまま使える新入社員研修カリキュラム例

ここでは、実際の運用イメージが具体的に湧くように、期間別のモデルスケジュールを紹介します。

近年主流となっている、オンライン(知識習得)とオフライン(実践ワーク)を組み合わせたハイブリッド型です。

パターンA:1週間(短期集中型)のスケジュール例

期間が短い場合、講義形式の座学ばかり詰め込むと受講者が疲弊し、学習効果が薄れます。

基礎知識は入社前や隙間時間に「eラーニング」で各自予習してもらい、集合研修の場では「実践」や「対話」に時間を割くのが成功のポイントです。

日程午前(9:00〜12:00)午後(13:00〜17:00)学習形式
1日目入社式・社長講話・役員紹介会社概要・就業規則・社内見学対面(集合)
2日目社会人の心構え(マインドセット)ビジネスマナー基礎(挨拶・身だしなみ)対面+動画
3日目名刺交換・電話応対ロールプレイングビジネスメール・文書作成基礎実践ワーク
4日目コンプライアンス・情報セキュリティPCスキル基礎(Excel・Word)eラーニング
5日目目標設定ワーク・配属発表研修の振り返り・配属先への挨拶対面(集合)

パターンB:1ヶ月(じっくり育成型)のスケジュール例

ITエンジニア職や総合職など、専門知識の習得が必要な場合に適しています。
前半で基礎を固め、後半で応用や現場体験を行うことで、配属後のギャップ(リアリティショック)を最小限に抑えることができます。

第1週:社会人基礎力の養成

ビジネスマナー、企業理念、コンプライアンスを集中的に実施。
同期とのチームビルディング(グループワーク)も取り入れ、横の繋がりを強化。

第2週:実務スキルの習得

PCスキル、ロジカルシンキング、自社商品の詳細知識。
eラーニングを活用し、個々の習熟度に合わせて進める「個別最適化学習」を導入。

第3週:現場体験(仮配属・OJT)

各部署をローテーションし、実際の業務フローや雰囲気に触れる。
先輩社員へのインタビューや営業同行を行い、仕事の解像度を高める。

第4週:総仕上げと配属準備

研修全体の成果発表会(プレゼンテーション)を行い、アウトプット能力を確認。
配属後の目標設定(キャリアプラン)を行い、モチベーションを高めて送り出す。

成果が出るカリキュラムの「作り方」5つの手順

いきなりスケジュール表を埋め始めるのではなく、以下のステップ順に進めることで、抜け漏れがなく、説得力のある研修計画を立てることができます。

現状分析と目標設定(KGI・KPI)

まずは現場のマネジャーや経営層にヒアリングを行い、「配属までに最低限できるようになっていてほしいこと」をリストアップします。その上で、研修終了時に新入社員がどのような状態になっていれば成功とするか、具体的なゴール(KGI/KPI)を設定します。定性的な目標だけでなく、テストの点数などの定量目標も併用すると評価しやすくなります。

研修期間とスケジュールの策定

確保できる予算や、現場の受け入れ態勢に合わせて、研修期間を設定します。
4月の1ヶ月間で集中的に行うのか、あるいは数ヶ月にわたって分散して実施するのかを検討します。最近では、一度に詰め込まず、配属後も定期的にフォローアップ研修を行う長期的な設計がトレンドになっています。

具体的な教育内容の優先順位付け

先述した「必須内容」の中から、自社の課題に合わせて優先順位をつけます。
営業職ならコミュニケーションやマナーを厚く、技術職なら専門スキルやITリテラシーを厚くするなど、職種ごとの特性に合わせて調整します。「あれもこれも」と欲張らず、本当に必要なスキルに絞り込む勇気も必要です。

教育手法の選定(内製・外注・eラーニング)

どのテーマを「誰が」「どう」教えるかを決めます。

マナーやコンプライアンスなどの「正解が決まっている基礎知識」は、外部の研修会社や動画教材(eラーニング)を活用するのが効率的です。一方で、企業理念や独自の営業ノウハウなど「社内の人間しか教えられないこと」は、社員が講師を務めるのがベストです。

教材準備と講師の手配

具体的な時間割が固まったら、テキスト、スライド、動画教材、テスト問題などの準備に入ります。

社内講師を依頼する場合は、早めにスケジュールを押さえ、依頼内容を明確に伝えておく必要があります。直前になって慌てないよう、余裕を持った準備期間を設けましょう。

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カリキュラム作成で失敗しないための3つのポイント

多くの企業が陥りやすい失敗パターンを避けるために、以下の3つのポイントを意識してカリキュラムを設計してください。

ポイント1:内容を詰め込みすぎず「余白」を作る

熱心な担当者ほど、多くの情報を伝えようとしてスケジュールをパンパンに詰め込みがちです。しかし、座学が朝から晩まで続くと受講者の集中力は切れ、学習効果は激減します。適度な休憩時間はもちろん、その日の学びを振り返る時間や、同期と雑談できる「余白」を設けることで、結果的に知識の定着率が高まります。

ポイント2:インプットとアウトプットの黄金比を意識する

「聞くだけ」の研修ではスキルは身につきません。一般的に、学習効果が高いのは「インプット3:アウトプット7」の割合と言われています。講義を聞いた後は必ず、グループディスカッション、ロールプレイング、レポート作成などのアウトプットの時間をセットで設けてください。実際に手を動かし、口に出すことで、知識が「使えるスキル」へと昇華されます。

ポイント3:現場のOJTと連携し指導内容を統一する

人事が行う研修内容と、配属後の現場(OJT)での指導内容にズレがあると、新入社員は混乱し、会社への不信感を抱きます。

研修で使用した資料を現場のトレーナーにも共有したり、評価基準をすり合わせたりして、一貫した指導ができる体制を整えましょう。人事が現場を巻き込む姿勢が成功の鍵です。

【導入事例】eラーニングを活用して研修の課題を解決した成功例

実際にeラーニングをカリキュラムに組み込み、研修の質向上や効率化に成功した企業の事例をご紹介します。

座学を動画化し、実技時間を1.5倍に拡大

スキンケアやメーキャップを通じたセラピーの教育を行う同協会では、限られた2日間の研修のうち、半日が知識を学ぶための「座学」に費やされており、現場で活かせる「実技」の時間が足りないという課題を抱えていました。

そこで、manebi eラーニングを導入して座学部分を事前学習に置き換えた結果、対面研修での実技時間を1.5倍以上に増やすことに成功しました。

受講者は事前に知識を身につけた状態で参加できるため、研修当日はすぐに実践的なトレーニングに入ることができ、研修の質が飛躍的に向上しています。また、進捗管理機能やテスト機能により、全国どこでも均一で質の高い教育を提供できるようになりました。

一般社団法人日本介護美容セラピスト協会様の事例はこちらから

シフト勤務の壁を越え、ブレンディッドラーニングを実現

ガス給湯器などの交換サービスを提供する同社では、施工部門やコールセンターなど部門によって勤務時間が異なり、全員での集合研修を行うことが難しいという課題がありました。

また、夏が閑散期、秋冬が繁忙期という季節要因もあり、効率的な研修の進め方を模索していました。

そこで、スマートフォンでも使いやすいmanebi eラーニングを導入。自社で作成したコンテンツを事前課題として受講し、レポートを提出してから当日の研修を進めるという「ブレンディッドラーニング」を実施しました。

さらに、アンケートの回収やデータ管理もシステム上で完結できるようになったため、管理側の作業効率とスピード感が格段に上がり、隙間時間を活用した柔軟な人材育成を実現しています。

式会社キンライサー 様の事例はこちらから

質の高い研修を低コストで実現する「manebi eラーニング」

新入社員研修のカリキュラムをすべて自社でゼロから作るのは、教材作成の手間も含めて膨大な工数がかかります。

そこでおすすめなのが、manebi eラーニングです。競合他社と比較しても、以下の4つの点で圧倒的な強みを持っており、貴社の研修を成功に導きます。

業界最安級の価格でコスト削減

40名以上の利用なら、1人あたり月額500円から導入可能です。少人数の場合でも月額19,800円から利用でき、無駄なコストを抑えられます。さらに「使った分だけ課金」プランもあり、新入社員の人数に合わせて月ごとに柔軟にID数を調整できるため、コストパフォーマンスに優れています。

オプション動画を含む8,000教材が使い放題

ビジネスマナー、コンプライアンス、Excelスキル、メンタルヘルスなど、新入社員研修に必要な標準教材が約8,000本網羅されています。これらがすべて見放題なので、教材を一から作る必要はありません。さらに、自社オリジナルの動画も簡単にアップロードでき、プロによる制作代行サービスも完備しているため、あらゆる教育ニーズに対応できます。

直感的に使える優れたUI/UX

「多機能でも使いにくければ意味がない」という考えのもと、シンプルで分かりやすい画面設計にこだわっています。マニュアルを見なくても直感的に操作できるため、ITツールに不慣れな担当者や受講者でも安心です。ITreviewなどのレビューサイトでも「使いやすい」と多くの高評価をいただいています。

「学ぶ文化」の醸成に貢献

年間2,300万回以上の受講完了実績があり、多くの企業で社員の自律的な学習を支えています。単なる研修ツールとしてだけでなく、社員が自ら学び成長する文化をつくるプラットフォームとして選ばれています。

新入社員研修の準備を効率化し、より効果的な教育を実現するために、まずはmanebi eラーニングの資料をご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q. 新入社員研修の期間は、一般的にどのくらいですか?

A. 企業の規模や業種によりますが、多くの企業では2週間〜1ヶ月程度を設定しています。ただし、ITエンジニア職など専門性が高い職種では、3ヶ月〜6ヶ月の長期研修を行うケースもあります。近年は初期研修を短くし、配属後のOJTと並行してeラーニングを行うスタイルも増えています。

Q. 研修後の効果測定はどうすればいいですか?

A. 研修直後のアンケートだけでなく、理解度テストの実施や、配属1ヶ月〜3ヶ月後の現場マネジャーへのヒアリング(行動変容の確認)を行うのが有効です。manebi eラーニングなら、テスト機能や受講レポート機能で個人の学習状況を可視化でき、データに基づいた評価が可能です。

Q. オンライン研修だけで大丈夫でしょうか?

A. オンライン研修は知識習得には非常に効率的ですが、チームワークの醸成や対人スキルの習得には限界があります。可能であれば、知識学習はオンライン、実践ワークや交流はオフラインで行う「ブレンディッドラーニング(ハイブリッド型)」を取り入れることを強くおすすめします。

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