内定者研修の頻度やプログラムって?メリットや開催時のポイントを紹介

  • 内定者研修

2024年6月19日(水)

目次

内定者研修とは、内定が決まった人材に向けて行う研修のこと。目的は、入社前に実施して、内定者の不安を解消したりスムーズに会社へなじんでもらったりすることです。内定者研修にはメリットが多いため、可能であれば行っておくとよいでしょう。この記事では、内定者研修の実施頻度や内容、やり方について解説します。これから内定者研修の実施を検討したい企業は、ぜひ目をとおしてみてください。

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内定者研修とは

内定者研修は、内定が決まったあとの新入社員に対し、入社前に行う研修のこと。具体的な業務内容についての教育ではなく、スムーズに企業へなじめるように人間関係を構築したり、企業概要や社会人としての生活を知ってもらったりするカリキュラムが多い傾向にあります。

なお、内定前は雇用契約の効力がまだ生じていない段階なので、研修への参加を強制できません。一定時間・場所への集合が必要な研修は「労務」に該当するため、十分に注意しましょう。内定者研修を実施する際は内定者の合意を得たうえで、賃金の支給や労災保険の適用などが必要になります。

内定者研修の時期と頻度

内定者研修は、多くの企業で10月1日の内定式以降に行われており、実施内容としては、定期的な説明会や親睦会などが多い傾向にあります。学生に負担をかけないよう、冬や春の長期休み中に開催されることがほとんどです。企業によって異なるものの、多くは「説明会と親睦会を1回ずつ」といったように複数回行われます。

内定者研修の目的2つ

内定者研修の目的はふたつです。目的意識を持って研修内容を設計すると効果を得られやすくなるため、ここでは詳しい目的について解説します。

内定者の不安を解消するため

内定者研修の大きな目的は、内定者の不安を解消すること。内定を出したからといって、その人が確実に入社するわけではありません。内定を出したきり何のアプローチもなければ、「本当にこの企業でよかったのか」「入社後やっていけるのか」といった不安を抱かせてしまうでしょう。

内定者研修は、内定者のこういった不安を取り除くために有効な手法です。定期的な研修を行えば入社後の具体的なイメージを与えられ、安心して入社式を迎えてもらえるようになります。

社会人としての自覚を持ってもらうため

内定者研修の対象は、多くの場合で卒業を控えた学生です。いくら内定を獲得していたとしても、「3月31日までは学生で、4月1日からは社会人」と気持ちを切り替えるのは難しいでしょう。研修の定期的な実施により、段階的に社会人としての自覚を持ってもらえるため、スムーズに社会人生活へ移行できます。

内定者研修の効果・メリット3つ

内定者研修の実施には、3つの効果とメリットがあります。この章では、具体的なメリットについて見ていきましょう。

内定辞退を防げる

内定者研修は、内定辞退を防いでくれる効果があります。リクルートの調査によれば、2022年卒の学生の内定辞退率は36.2%と非常に高水準だとわかりました。つまり、内定を出しても3人に1人は辞退する可能性があるのです。先述したように、内定者研修には学生の不安を払拭し、入社後のイメージを持ってもらう効果があります。これが結果的に企業へのエンゲージメントを高め、内定辞退を防止してくれるのです。

スムーズに会社に馴染んでもらえる

スムーズに会社へなじんでもらえるようになるのも、内定者研修のメリット。入社前に人間関係や業務の知識がある程度仕上がっていれば、入社後に混乱することなく環境や業務に順応しやすくなります。また仲間や先輩社員と接することで、仕事に対する意欲を向上させる効果もあるのです。

入社までの期間を有効活用できる

入社前に研修をしておけば、事前に必要な知識を身につけてもらえるため、入社後すぐに即戦力として活躍してもらえるでしょう。さらに、長期休暇などの期間を利用して自己学習の指示を出すことも可能なため、内定獲得後の時間を最大限有効活用してもらえます。しっかりと学習させたいのであれば、対面で行なう研修だけではなく、自己学習ができる教材も用意しておきましょう。

内定者研修の内容例3つ

内定者研修を実施しようと思っても、「実際なにを教えればいいかわからない」と困っている教育担当者は多いかもしれません。ここからは、内定者研修の内容の一例について3つ紹介します。

基本的なビジネスマナーと心構え

社会人になる以上、ビジネスマナー研修は欠かせません。服装や挨拶に始まり、名刺交換や電話対応など基本的なビジネスマナーを早くから教育できると、スムーズに業務へ適応してもらえます。また、社会人としての自覚を持ってもらうためにマインドを教育したり、チームビルディングを行ったりするのも有効です。

会社の方針や仕事内容

会社の方針や仕事内容の周知も大切です。早くから企業のビジョンや業務内容を知っていければ、入社後のイメージが明確化されてモチベーションアップにつながります。入社後にギャップが生じることが防げるため、早期離職を防止するのも可能です。

業務に必要なスキル

内定者研修では、いち早く業務に必要なスキルについて研修する企業も多いです。ExcelやWordなどの基本的なITスキル、ビジネス文章スキル、コミュニケーションスキルなどが、具体的なカリキュラムの一例として挙げられます。必要に応じて、こういった実践的な研修を行ってもいいでしょう。

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内定者研修のやり方・ポイント4つ

最後に、内定者研修のやり方とポイントを紹介します。はじめての内定者研修で手順がわからないという担当者は、ぜひ参考にしてみてください。

①内定者の特性を正しく把握する

まずは、内定者一人ひとりの特性やスキルを整理し、必要な研修を考えていきましょう。履歴書や面接の内容だけでは学生の特性やスキルはわからないため、アンケートやかんたんな課題などをとおしてチェックすることをおすすめします。

近年、内定者向けのスキルチェックサービスを提供する企業もあるため、活用してもいいでしょう。

②研修の目的とカリキュラムを決める

次に、把握した内定者の特性やスキルに合わせて研修の目的とカリキュラムを設定します。

  • 単に親睦を深めたい→親睦会
  • 会社について知ってほしい→社内見学会
  • ビジネスマナーを身につけてほしい→ビジネスマナー研修
  • 早くからスキルを身につけてほしい→ITスキル研修 

上記のように、目的によって行うべき研修のカリキュラムは異なります。現場の声を反映しながら目的やカリキュラムを設定できると、効果の高い研修になるでしょう。

③開催形式とスケジュールを決める

研修の目的とカリキュラムが決まったら、開催形式とスケジュールを決めましょう。内定者研修の開催形式には、以下の2種類があります。

会場研修  会場に集ってもらい、講師や先輩社員からレクチャーを受ける形式。親睦を深める効果とエンゲージメント向上効果は高いが、会場や講師を準備する手間とコストがかかる。
eラーニング   インターネットで配信される教材をパソコンやタブレットなどで学ぶ形式。会場のような臨場感は得られないが、コストを抑えて一人ひとりに合ったカリキュラムの構築が可能。

どちらにも異なったメリット・デメリットがあるため、組み合わせて研修を行うことをオススメします。また研修スケジュールを決めるときは、以下のように時期ごとに内容を変えると高い効果を引き出しやすくなります。

  • 8~10月:親睦会やレクリエーションなどを通したチームビルディング
  • 11~1月:ビジネスマナー研修などを通した社会人への意識転換
  • 2~3月:実践的な社会人スキルの構築

eラーニングで知識を学んでもらいつつ、会場研修でアウトプットできる場を用意すると、研修の効果をさらに高められます。

④成果をチェックする

内定者研修は、やりっぱなしではなく成果を確認することが大切です。成果の確認方法として有効なのは、課題・レポートの出題や振り返りの面談、フォローアップ研修などです。

課題やレポートの出題は研修の都度行なうことが理想的ですが、面談やフォローアップ研修は、多すぎると内定者と企業双方にとって負担になります。そのため、成果をチェックするタイミングは1~2か月に1回程度で問題ないでしょう。

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内定者の不安を取り除き、内定辞退を防いだりスムーズな社会人生活への順応をサポートしたりする内定者研修は、企業と学生、双方にメリットをもたらす取り組みです。「企業が教えたいこと」だけではなく「学生が知りたいこと」も押さえた研修で、即戦力になってくれる人材の育成を目指しましょう。

効率的かつ効果の高い内定者研修には「manebi eラーニング」がオススメです。「manebi eラーニング」は、自宅での個別学習もオンライン上の集合研修も可能なeラーニングシステム。入社前の内定者にとって、会場へ足を運ぶことや時間の拘束を強制されることは大きな負担になるもの。eラーニングであれば自宅から好きなタイミングで研修を受けられるため、内定者・従業員両方に負担をかけずに研修を実施できます。

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