コロナ禍で集合研修が難しくなる中で、eラーニングの活用を検討
―manebi eラーニング導入の背景を教えてください。
導入のあたっての背景として最も大きかったのは、コロナ禍で24ある拠点から全員が集まる形での研修の実施が現実的ではなくなったことです。主にやりたい研修はヘアメイクの研修だったのですが、技術研修は対面でないと難しいと考えていましたが、何かできないかなと考えeラーニングを検討するようになりました。
決め手は「自分たちで教育環境をつくっていける自由度の高いシステム」「導入しやすい価格」「既存コンテンツの充実度」
―manebi eラーニングを選んだ決め手は何でしょうか?
自分たちで自由に教育環境をつくっていけるシステムであった点です。自分たちで作った動画をアップロードでき、そのコンテンツを誰が受講したことがわかる点、オリジナル資料や画像もアップロードし閲覧ができる点、オリジナルのテストを作成できる点など含め、自由度が高かったのが決め手となりました。
費用の部分でも1IDごとの料金で利用しやすかったので、「よしやろう」と思えました。また、システム内に既にあるコンテンツも充実しており、新入社員や管理職に向けて今後活用していけると思った点も決め手になっています。
「eラーニング・オンライン指導・対面テスト」の3ステップで効果的な研修フローを確立
―具体的にどのように活用されていますか?
毎年実施している技術研修で活用しています。技術研修はまず、eラーニングで基本を学び、課題に取り組んでいきます。その後、動画では伝えきれない細かな技術指導をZoomでオンライン指導を行い、最後に対面で接客などの実践テストを行うフローとしています。
eラーニングを導入してこのようなフローを組めたのがまず良かったと思いますし、動画を見てもらうからこそ、共通認識が保てているのだと感じます。
また、ヘア研修や着付け研修などの部門別研修として各事業部ごとに活用しています。自己啓発として自由に受講できるように、講座を全てオープンにしています。
エリアが拡大してもスキルレベルを保てる技術の継承体制が整いました
―導入後、どのような成果がありましたか?
まず、エリアが広がっても一定のスキルレベルを保てるようになりました。eラーニングを受講した上で、オンライン研修や最終実務テストを行うフローとしていますが、同じ認識を持てているのはeラーニングを導入したからだと思っています。
また、各エリアに「先生」と呼ばれる指導者が育ち、技術の継承体制も整いました。これはeラーニングの活用を通じ「自分は講師である」という意識を持てるようになったからだと思います。
管理職からも良い反応がありました。お客様にスライドショーで写真を見せる機会があるのですが、その時に活用できる「売れるスライドショーの作り方」という動画を制作して少しでもスタッフに活用してもらうように工夫したりもしています。当初の想定以上に積極的な活用が見られ、「成人式で用意するもの」など店舗独自のマニュアル作成など、自発的な活用方法の提案もありました。
集合して研修する場合と比べコスト削減にもつながっていると思います。
オリジナリティの高い「私たちのeラーニング」をつくることができたことに高い満足度
―サービス全体の満足度はいかがですか?
満足度は非常に高いです。まずオリジナリティの高い「私たちのeラーニング」をつくることができるのが良いです。
また、自分たちでオリジナルコンテンツを制作できない場合、YouTube動画をリンクさせることもできるので、幅広いコンテンツが共有できる点も評価しています。カスタマーサポートの質にも満足しています。
―どのような企業に当社のサービスをおすすめできそうですか?
弊社のように「絶対リアルじゃないと教育できないよね」と思っているような企業にトライしてもらうと「意外とeラーニングを活用しても教育できるな」と感じてもらえるのではないでしょうか?
対面じゃないと教えられないと思っている方にご活用いただけると面白いのではないかなと思います。
今後は、日常業務のマニュアル作成や社内イベントの記録に活用し、多くのスタッフの受講を促していきたい
―今後の活用方針について教えてください。
技術研修のさらなる充実を図るとともに、日常業務に関する細かなマニュアル(郵送方法や伝票の記入方法など)の動画制作も進めていく予定です。また、経営計画発表会や入社式での社長講話なども社内ポータルのように記録として残していきたいと考えています。
こうした取り組みをしながら、視聴をしていないスタッフも含め、eラーニングの活用を促していきたいと思っています。