各拠点から社員を集める研修を効率化したい
──manebi eラーニングをご導入された背景を教えてください。
1か所に集まってのオフライン研修では、効率が悪く、受講させる難易度も高いと感じていました。
悠悠ホームには、住宅展示場や営業所が16か所あり、県をまたいだ拠点も複数あります 。また約360名の社員が在籍しており、各拠点に分散しています。遠く離れた拠点から、大人数の社員を動かして指定した場所に集まってもらうことは、運営側と受講者側双方に時間と労力が多大にかかるという問題がありました。
──オフラインでの研修はどのようなことをされていたのでしょうか。
新入社員向け研修や不定期の管理者研修、営業特化の研修などを行っていました。営業特化研修は、外部の研修を用いて年に2-3回定期的に行っていました。ただ、営業じゃない社員に対してそのような時間はなく、中途社員が多いこともあり、しっかりと研修といえるものがありませんでした。
そのとっかかりとして、eラーニングを導入してまずはオンラインで学んでもらうという意図もありますね。また、毎年多くの新入社員も入社しているので、教育を時代にあった形にしていこうという考えもありました。
──manebi eラーニング導入の決め手は何でしょうか。
欲しい内容のコンテンツ数が揃っていたからですね。一般職や役職者に向けて研修を行いたいと思っていたのですが、それが可能な教材の種類や量があり、望んでいたものを満たしていました。
また、Youtubeの動画を使うことができるオリジナルコース作成機能もとても良いと感じました。悠悠ホームではYoutubeを積極的に活用しているので、その親和性もあるなと感じました。
「研修実施がカンタンに、自己啓発の促進も」
──manebi eラーニングを導入後はどのように活用されていますか?
管理職向けと新卒の内定者に向けた研修を実施しています。
管理職向けは、課長代理以上の役職者を対象にして、見せたい教材をまとめたコースマップを作成・配信し、期限までに受講完了とレポート提出を課しています。内定者に向けた研修では、まず職種ごとの目指す姿へのロードマップを設定しました。
今回の内定者の職種は営業と設計なのですが、例えば悠悠ホームの営業では、「売れる営業パーソン」というものを目指す姿においています。そして姿の人材を作るため、ロードマップに沿ったおすすめ教材やYoutubeなどを用いてコースマップを作成し、受講させています。
また、全社員に向けて「自己啓発のためにmanebi eラーニングを利用してみないか」といった案内をしています。月ごとにおすすめのコースマップを発信していて、興味を持って利用申請をした人に対し、アカウントを有効に切り替えていっています。
──導入後はどのような変化がありましたか?
各拠点から管理職を集めることなく、オンライン上で研修を簡潔できており、時間や労力は大きく削減できました。受講と課題提出率も80%を超えており、100%に近づけるのはもちろんですが、しっかり受講と課題の提出をしてもらえるようにしていきたいですね。
自己啓発については、十数名から利用したいという申請がありました。スタートしてから利用者には意見をもらっていたのですが、多く受講している方から、「空いた時間に学ぶことができた」「楽しく学べた」など、すごく良い反響をもらっています。どの企業様も同じだと思いますが、やはり自由受講や自己啓発だと積極的にやる人とそうでない人に分かれてしまいますね。
ただそれで良いと思っていて、進んで学んでいる人が活躍をしたり昇進することで、後発の人たちはそれをまねるようになると思います。それが継続することで社内に文化として定着すると考えています。
「学びのカルチャーを醸成する」
──今後どのようなことに取り組んでいきたいですか?
学びの習慣やカルチャーを創っていきたいです。現在はケーススタディを積み上げているような状態で、manebi eラーニングの活用をもっと推進していく動きになっています。
今回は管理職研修を実施しましたが、これは活用を進めていくための第一弾で、これからは、月ごとに異なる研修の開催を検討・予定しています。ほかにも、社内のオリジナルのコンテンツも作成していこうと考えています。
社員の中には、社外の大学院などに自主的に学びに行っている者もいるのですが、先日、そうした人に講師として登壇してもらい、外部で得た学びや知識を共有してもらう取り組みを行いました。そうした「学びに積極的な人」を取り組みに巻き込んで、さらに進めていきたいですね。
また、他部署と連携をして、自社の理念浸透の動画を作成し、コンテンツとして蓄積することも考えています。理念と学びも絡めつつ、自ら積極的に学ぶようなカルチャーにしていきたいです。