組織拡大に伴って自社での研修を整える
── 今回 manebi eラーニングをご導入された背景をお伺いできますか?
導入の背景としては、これから組織拡大をしていくにあたって、コンプライアンスや基本的なビジネスマナーを研修や仕組みとして、さらに浸透させていきたいという考えがあったからです。
また、導入の半年後には新入社員が入って来る予定や、未経験でも採用していくという方針もありました。
それまでは中途採用が中心で、社会人経験が豊富な方を採用していましたが、未経験者も採用するにあたり、1から社内で研修できるようにしたいと考えていました。
── これまでの研修はどのようにされていましたか。
もともとは外部講師に入ってもらったり、社内講師による研修を行ったりしていました。
──そうした際に、eラーニングを検討された理由はなんだったんでしょうか。
eラーニングを検討した理由としては、これまでの行ってきた講義をeラーニング内に盛り込めますし、
研修を仕組み化できることがありますね。
研修の仕組み化による教育への工数の大幅削減と教育状況の可視化を実現
── manebi eラーニングを導入後はどのように活用されていますか?
manebi eラーニングを用いて複数の研修を実施したのですが、最初は、全社員向けのコンプライアンス研修を行いました。
ほかにも、コンプライアンス研修後には、一般社員向けに営業研修や、マネジメント層向けにマネジメント・リーダー研修を実施しました。
また研修以外でも、社内で行った営業のロープレをmanebi eラーニング上にアップロードしています。
実際に営業を行っていく際に、振り返って確認してもらうことを狙いとしています。
── manebi eラーニングを実際に使ってみていかがでしたか。
レポート機能に関してですが、受験したテストの結果や受験回数などが見れるのは良いなと思いました。
研修で受けたテストの結果を、全体に向けて公開しているのですが、受講者同士がお互いのテストの点数や何ができていないのか、
合格まで何回受験したのか、といったコミュニケーションが生まれるきっかけになりました。
レポートは受講者の受講状況を確認して、受講がまだの人に対してリマインドメッセージを送る、という使い方以外にも、
社員同士の会話のきっかけを生むという使い方もできますね。
── 導入後はどのような変化や効果がありましたか?
まず、運営側の変化としては、研修が仕組み化されたことによって、教育にかかる工数が圧倒的に削減されました。
1度教材を作ってしまえば一定期間使用できますし、教材にタグをつければ、すぐに受けさせたい社員に研修を受講させられます。
また、導入前までは個別の教育状況を把握しきれていなかったのですが、manebi eラーニングで研修を行うことで、社員ごとの教育を可視化し管理できるようになりました。
他方、受講者側をみると、知識や情報を普段からインプットする癖がついたような印象がありますね。
Maenomeryには、体育会出身の社員が多く、考えるよりまずは行動だという風土があります。この風土はもちろん良い面もあるのですが、一方で知識やインプット量が少ないように感じていました。
そこをmanebi eラーニングの動画を見たり、テストを受けるといった座学に慣れてもらうことで、普段からインプットをする習慣がつくようになったようになったと思います。
ほかにも、新聞の内容の話をする社員や、自分が読んだ本に関する話が社員から出るようになった感じがしますね。
──自主的な学習姿勢に至らず頭を悩ます企業様も見られる中で、社員自ら学ぼうとなるポイントはなんだと思いますか?
Maenomeryの素直で負けず嫌いの風土が一つの要素としてあるのではないかなと思います。
manebi eラーニング導入以前までは、コンプライアンスやマネジメントなどを計測されて、できていない、といわれることはありませんでした。
しかし、manebi eラーニングではテストがあるので、自分ができていないということを突きつけられます。
そうして何ができていないのか、何を学ぶ必要があるのかを気付く良いきっかけになると思いますね。
役割の整理や研修の体系化によって、全レイヤーの社員に最適な教育を
── 今後は、どのようなことに取り組んでいきたいですか?
人事側としてレイヤーごとの求める役割や全体像を設定し、体系的な研修を実施・整理していきたいです。
これまでは、都度出て来た課題に対して、対処療法的に研修を行っていました。
そのため、次に何の研修や教育をするのかを議論する場面が多かったです。
階層や職種ごとに求める役割や全体像をまず作成してから、このレイヤーになるためには、何の研修を受ける必要があり、
どんな知識が必要なのか、社員教育の在り方について検討していきたいと思っています。
また、教育を体系化するにあたって、既存の社員と新入社員の足並みをそろえられるようにしていきたいです。
新入社員が早く既存の社員と同じように活躍できるようにすることを考えています。
そのために、これから入ってくる方の経歴や経験に合わせた研修をデザインし、実施していきたいです。