eラーニングでPマークの教育を行うメリットとは?取得条件や構築のポイントを解説

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2025年10月31日(金)

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ヒューマンキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役/人的資本経営・組織開発コンサルタント

堂前 晋平

組織・人材開発の専門家として、社員1万人を超える大手IT企業から10名以下の日本料理店まで、延べ500社・5万人超の支援実績を持つ。
大企業での営業経験を経て、ベンチャー企業にて支社設立・事業責任者・取締役としてIPO、さらに子会社設立を経験。上場企業のグループ人事責任者としてM&A後のPMIを担い、社員70名から400名への急成長を支援。これらの多様な経験を活かし、経営と人事の両視点から戦略的人材マネジメントを実践。日本経営品質賞本賞、ホワイト企業大賞、グッドカンパニー大賞などの受賞に寄与。2023年8月manebiのCPO(Chief People Officer)就任。現在はISO30414のリードコンサルタントとして人的資本経営の推進支援や社員研修の講師としても登壇中。

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プライバシーマーク(Pマーク)の取得や更新には、全社員への継続的な教育が欠かせません。本記事では、Pマークの基礎知識と仕組みを解説し、eラーニングで教育を効率化する方法と、具体的な実践ポイントをわかりやすく紹介します。

情報セキュリティ研修|コンプライアンス研修

Pマークとは?企業がPマークを取得するために必要なこと

Pマークは個人情報を適切に取り扱う企業に付与される認証制度です。ここでは、Pマークの基礎知識から取得の流れ、必要な従業員教育まで解説します。

Pマーク(プライバシーマーク)とは?

Pマークは、個人情報を適切に管理・保護している企業や団体に対して、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が認定・付与する制度です。

PマークはPMSと略される「個人情報を適切に管理する体制」が整備されていることを証明するもので、取得企業は個人情報保護に関する高い意識と管理能力を持つと評価されます。

取得・更新にかかる費用は企業規模によって異なりますが、新規取得の場合、中小企業で30万円から50万円程度、大企業では100万円を超えるケースもあります。更新は2年ごとに必要で、新規取得時の約5〜7割程度の費用がかかります。(※JIPDEC公開資料より)また、審査費用以外にも、コンサルティング費用や社内体制構築のための設備費、人件費も考慮する必要があります。

参考サイト:https://privacymark.jp/p-application/cost/index.html

Pマーク取得の流れ(申請〜更新まで)

Pマーク取得には、PMSの構築から申請・審査まで複数の段階を踏む必要があります。まず、個人情報保護マネジメントシステム(PMS)を構築し、社内規程の整備や責任者の選任を行います。次に、全従業員への教育を実施し、個人情報保護の重要性や具体的な取り扱い方法について周知徹底します。

PMSの運用を開始してから一定期間(通常3ヶ月以上)の実績を積んだ後、JIPDECまたは指定審査機関に申請を行います。申請後は書類審査と現地審査が実施され、不備がなければ認定となります。

認定後も2年ごとの更新審査があり、継続的な運用と改善が求められます。

<pマーク取得の流れまとめ>

フェーズ主な作業内容期間目安
準備段階PMS構築、規程整備、責任者選任2〜3ヶ月
運用段階全従業員教育、運用記録の蓄積3〜6ヶ月
申請・審査書類提出、書類審査、現地審査4~6ヶ月
認定後継続的運用、2年ごとの更新審査2年周期

Pマーク取得のための従業員教育4項目

Pマーク取得において、全従業員への教育は最も重要な要素の一つです。JIPDECの基準では、最低でも年1回以上の教育実施が義務付けられており、教育内容も具体的に定められています。ここでは、必須となる4つの教育項目について詳しく見ていきましょう。

第一の項目は個人情報保護方針の理解です。自社の個人情報保護方針がなぜ定められているのか、どのような内容が含まれているのかを全従業員が理解する必要があります。単に方針文を読ませるだけでなく、具体的な業務場面と結びつけた解説が効果的です。

第二はPMSの重要性と利点の認識です。

  • PMSが企業と顧客の両方を守る仕組みであること
  • 適切な運用によって情報漏洩リスクが低減すること
  • 企業の信頼性向上につながること
  • コンプライアンス遵守の基盤となること

これらの点を従業員に理解してもらうことで、PMSへの協力意識が高まります。

第三はPMS遵守における各自の役割と責任です。部署や職位によって個人情報の取り扱い方は異なるため、それぞれの立場で何をすべきか、何をしてはいけないかを明確に伝える必要があります。特に、個人情報を日常的に扱う部署では、より詳細な教育が必要です。

第四は規程違反時の結果についての教育です。意図的な違反だけでなく、過失による情報漏洩も重大な結果を招くことを具体的な事例を交えて説明します。懲戒処分の可能性や法的責任、企業への損害など、違反のリスクを正しく認識してもらうことが重要です。

<Pマーク取得のための従業員教育4項目まとめ>

教育項目主な内容教育頻度
個人情報保護方針自社方針の内容理解、業務での実践方法年1回以上
PMSの重要性と利点PMS導入の目的、メリット、企業価値向上
各自の役割と責任部署別・職位別の具体的な取り扱い方法
規程違反時の結果違反事例、法的リスク、懲戒処分の内容

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Pマークにまつわる社内教育にeラーニングを活用するメリット4選

Pマークにまつわる教育の課題に対して、eラーニングは効果的な解決策となります。ここでは、Pマークの教育にeラーニングを活用する5つの主要なメリットについて詳しく解説します。

教材の作成や更新の効率化ができる

eラーニングシステムでは、一度作成した教材をデジタルデータとして管理するため、法改正があった場合でも該当箇所を修正できます。紙の資料のように全ページを印刷し直す必要がなく、更新した教材は即座に全受講者に配信されます。

多くのeラーニングプラットフォームには、コンプライアンス教育や個人情報保護に関する既成コンテンツが豊富に用意されています。これらを活用することで、ゼロから教材を作成する手間を大幅に削減できます。

会場確保や日程調整が不要

eラーニングでは受講者が各自のパソコンやスマートフォンから学習するため、研修会場の確保が不要になります。複数拠点を持つ企業でも、全従業員に同時に同じ内容の教育を提供できるため、公平性も保たれます。

受講期間を設定すれば、その期間内で各自が都合の良いタイミングで学習できるため、営業職や現場作業員などのスケジュールが変動しやすい従業員も無理なく受講可能です。シフト勤務制の職場でも、柔軟な学習が実現できます。

テスト採点と成績集計を自動化できる

eラーニングシステムに搭載されているテスト機能を使えば、選択式・○×式の問題などは自動で採点が可能です。受講者もその場で結果を確認できるため、学習効果が高まります。

成績データはシステム上に自動で蓄積され、個人別・部署別・問題別など様々な切り口で受講結果を確認できます。どの部分でつまずきやすいのかを把握することで、次回の教育内容の改善に活かせます。

研修記録を自動で残す管理機能がある

Pマーク審査では、従業員教育の実施記録が重要な証跡となります。eラーニングシステムには、受講開始日時、完了日時、視聴時間、テスト結果などが自動で記録される機能が備わっています。従来の集合研修では出席簿への記名や署名を集める必要がありましたが、eラーニングではログイン履歴として自動的に記録されるため、記録漏れの心配がありません。

<研修記録に関係する機能例まとめ>

管理項目従来の集合研修eラーニング
受講記録出席簿への手書き記録自動記録・データベース化
テスト結果手動採点・Excel集計自動採点・リアルタイム集計
未受講者管理手動確認・個別連絡システムで自動抽出・自動通知
証跡資料作成各種記録を手動で整理ボタン一つでレポート出力

eラーニングをPマークの社内教育に活用するポイント

eラーニングのメリットを最大限に活かすためには、Pマーク教育特有の要件を踏まえた運用設計が重要です。ここでは、Pマーク教育にeラーニングを活用する際の2つの重要なポイントについて解説します。

管理システムで受講漏れを防ぐ

Pマーク認定では、正社員だけでなくパート・アルバイト・派遣社員を含む全従業員への教育実施が必須となります。受講管理システムつきのeラーニングシステムならば、受講履歴の管理が可能です。またテストを用いることで理解度をはかることもできます。

受講漏れをふせぎ、理解度を確認することでPマーク教育を徹底できます。

自動記録機能を使って審査提出を効率化する

Pマークの審査では、従業員教育の実施記録を提出する必要があります。eラーニングシステムには、受講者の学習履歴やテスト結果を自動で記録・保存する機能があり、審査に必要な証跡資料を簡単に作成できます。

多くのシステムでは、受講完了者リストや成績一覧表をCSV形式で出力できます。また、特定期間の教育実施状況をまとめたレポート機能も搭載されており、審査機関が求める形式に合わせた資料を容易に作成できます。

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manebi eラーニングでPマーク教育を効率化する機能を紹介

Pマーク教育の課題を解決し、効率的な運用を実現するには、適切なeラーニングシステムの選択が重要です。ここでは、manebi eラーニングがPマークの教育に最適な理由を、具体的な機能とともにご紹介します。

AIが最適教材を提案し、最新コンテンツにも対応

manebi eラーニングに搭載された独自AIコースマップ機能は、研修テーマや研修時間などを入力すると、最適な研修プランの作成を効率化できます。

Pマーク教育に必要な個人情報保護、情報セキュリティ、コンプライアンスといったテーマのコンテンツを、教材の中から最適に組み合わせたコースマップを作成可能です。

また、法令改正や制度変更があった際には、専門家による監修を受けた最新コンテンツが随時追加されます。

どこでも・いつでも受講できる柔軟な環境

manebi eラーニングはパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットにも完全対応しています。そのため、営業職や現場作業員なども効率的に学習を進められます。

manebi eラーニングには以下のような特徴があります。

  • 縦向き・横向き画面の自動切り替え(スマホ・タブレット使用時)
  • 動画の再生速度調整機能
  • 学習の途中保存と再開機能

上記の機能により、受講者一人ひとりの業務スタイルに合わせた柔軟な学習環境が実現します。

録画・オンデマンドで欠席者もフォロー

manebi eラーニングでは、対面研修を録画しシステム上にアップロードしてオンデマンドコンテンツとして活用できます。リアルタイムで参加できなかった従業員も、後から同じ内容を視聴することで学習の機会を得られます。

また、新入社員や中途採用者には、入社のタイミングで必要なコースを自動的に割り当てる設定が可能です。入社時期に関係なく、同じ品質のPマーク教育を受けることが可能です。

テスト・レポート機能で採点と集計を効率化

manebi eラーニングには、豊富なテンプレートと多様な設問形式を備えたテスト作成機能があります。選択式の問題は自動採点され、受講者はその場で結果を確認できるため、学習効果が高まります。

テスト結果は自動的にデータベースに蓄積され、個人別・部署別・問題別など様々な切り口での分析に利用可能です。正答率の低い問題を特定することで、次回の教育内容の改善に活かせます。

<テスト・レポート機能まとめ>

機能内容効果
自動採点選択式問題の即時採点採点作業ゼロ、即時フィードバック
成績分析レポート出力機能成績の把握、教育内容の改善
レポート機能記述式課題の一元管理効率的な評価と記録管理

受講記録を自動保存し、監査提出をスムーズに

Pマーク審査で求められる受講記録は、manebi eラーニングのシステム上に自動的に保存されます。受講開始日時、完了日時、視聴時間、テスト結果、合否などの詳細なデータが記録され、いつでも参照可能です。

また、法改正前後で教材が変更された際は管理者にお知らせメールが届くため、「どの時点でどの内容を教育したか」「最新情報への切り替えはいつか」を正確に把握できます。データ記録機能により、監査対応の負担が軽減され、スムーズな審査進行が実現します。

Pマーク取得には全従業員への継続的な教育が不可欠ですが、従来の集合研修では運営負担が大きく、効率的な実施が困難でした。manebi eラーニングなら、AI搭載LMSと豊富なコンテンツにより、最適なPマーク教育プログラムを効率的に構築できます。

ぜひmanebi eラーニングを無料トライアルで体験してみてください。

よくある質問

Q. Pマークの教育はどれくらいの時間で完了できますか?

A. 教育時間は企業の規模や教育内容によって異なりますが、基本的なPマーク教育は1〜2時間程度で完了できます。manebi eラーニングでは、受講者が自分のペースで学習できるため、理解度に応じて時間を調整可能です。集合研修と異なり、移動時間や待ち時間がないため、実質的な学習時間だけで効率的に知識を習得できます。

Q. 法令改正があった場合、教材の更新タイミングは?

A. manebi eラーニングでは、個人情報保護法やPマーク認定基準の改正があった際、専門家による監修を経て速やかに教材が更新されます。自社独自の規程を含む教材も、管理画面から該当箇所を修正するだけで即座に全受講者に反映されるため、紙の資料のように回収・再配布の手間がかかりません。

Q. manebi eラーニングのセキュリティ対応(SSO・IP制限など)は?

A. manebi eラーニングは、SSL暗号化通信、データの自動バックアップなど、セキュリティ対策を標準装備しています。また、SSO(シングルサインオン)にも対応しており、社内システムと同じ認証情報でログインできるため、セキュリティと利便性を両立できます。IPアドレス制限機能により、特定のネットワークからのみアクセスを許可する設定も可能です。ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得しており、Pマークで求められる情報セキュリティ基準も満たしています。

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