クラウド型のeラーニングシステムとは?最新のおすすめシステムを紹介

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2025年9月5日(金)

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ヒューマンキャピタルパートナーズ株式会社 代表取締役/人的資本経営・組織開発コンサルタント

堂前 晋平

組織・人材開発の専門家として、社員1万人を超える大手IT企業から10名以下の日本料理店まで、延べ500社・5万人超の支援実績を持つ。
大企業での営業経験を経て、ベンチャー企業にて支社設立・事業責任者・取締役としてIPO、さらに子会社設立を経験。上場企業のグループ人事責任者としてM&A後のPMIを担い、社員70名から400名への急成長を支援。これらの多様な経験を活かし、経営と人事の両視点から戦略的人材マネジメントを実践。日本経営品質賞本賞、ホワイト企業大賞、グッドカンパニー大賞などの受賞に寄与。2023年8月manebiのCPO(Chief People Officer)就任。現在はISO30414のリードコンサルタントとして人的資本経営の推進支援や社員研修の講師としても登壇中。

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企業の研修担当者や情シス担当者がeラーニング導入を検討する際、「クラウド型」という言葉の曖昧さに悩むケースが増えています。

一口にクラウドと言っても、「Amazon Web Services(AWS)などの基盤上に自社専用システムを構築するパターン」と、「ベンダーが提供するサービスを利用するだけ(SaaS)のパターン」では、費用も手間も全く異なるからです。

本記事では、eラーニングの導入形態を「オンプレミス」「クラウド(自社構築)」「クラウド(SaaS)」の3つに分類し、それぞれの違いやメリット、そして現代の企業研修に最適な選び方を徹底解説します。

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eラーニングシステムの「3つの導入形態」とは?

eラーニングシステムの導入方法は、大きく分けて以下の3つに分類されます。まずはそれぞれの定義を整理しましょう。

オンプレミス型(自社運用)

自社内に物理的なサーバー機器を設置し、そこにシステムをインストールして運用する形態です。

特徴: 完全な自社管理。外部ネットワークと遮断した環境構築が可能。

主な対象: 極めて機密性の高い情報を扱う官公庁や、特殊なレガシーシステムとの連携が必須な企業。

クラウド・自社構築型(IaaS / PaaS)

AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azure、Google Cloudなどのパブリッククラウド上に仮想サーバーを借り、そこに自社専用のeラーニングシステムを構築する形態です。

特徴: ハードウェアの管理は不要だが、OSやアプリケーションの管理・保守は自社で行う必要がある。

主な対象: 自社独自の複雑な研修フローや特殊な機能要件があり、パッケージ製品では対応できない企業。

クラウド・SaaS型(ASP)

ベンダーが構築・運用しているeラーニングシステムを、インターネット経由でサービスとして利用する形態です。「Software as a Service」の略で、現在の市場の主流です。

特徴:サーバーもアプリも管理不要。IDとパスワードがあれば即日利用可能。

主な対象:コストを抑え、スピード感を持って一般的な研修(コンプライアンス、新人研修等)を実施したい多くの企業。

【比較】オンプレミス vs 自社構築(AWS) vs SaaS

3つの形態の違いを、「コスト」「手間」「自由度」の観点から比較表にまとめました。

比較項目①オンプレミス②クラウド(自社構築・IaaS)③クラウド(SaaS)
サーバーの場所自社内(物理)AWS/Azure等(仮想)ベンダー管理
初期費用高額(機器購入費)中(設計・開発費)安価(初期費用)
運用・保守自社で全て実施OS・アプリは自社管理ベンダーにお任せ
導入スピード数ヶ月〜半年数ヶ月即日〜数週間
カスタマイズ自由自在自由自在制限あり
セキュリティ完全自社管理共有責任モデルベンダーの対策に依存

eラーニングの導入費用の相場は?タイプ別の選び方や内製・外注の比較

なぜ今「SaaS型」が選ばれるのか

かつては「クラウド=セキュリティが不安」という声もありましたが、現在はAWS等の堅牢な基盤上で提供されるSaaSが増え、セキュリティレベルが劇的に向上しました。

②の「クラウド上に自社構築」は、ハードウェア管理からは解放されますが、「システムのアップデート」「セキュリティパッチの適用」「障害時の復旧対応」といった保守業務は依然として自社(または委託先)に残ります。

これに対し、③の「SaaS型」はそれら全てをベンダーが代行してくれるため、担当者は「システムの管理」ではなく「教育の中身(カリキュラム)」に集中できるという点です。

さらに、サービスベンダー同士の競争で、機能面も充実していることも選ばれる理由です。

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SaaS型eラーニング導入の6つのメリット

ここからは、現在主流となっている「SaaS型」のクラウドeラーニングを導入した場合の具体的なメリットを解説します。

初期投資・開発コストが不要

SaaS型は、すでに完成しているシステムを「借りる」形式のため、数百万〜数千万円かかるシステム開発費や、サーバー構築費が一切かかりません。月額制(サブスクリプション)で利用できるため、スモールスタートが可能です。

常に最新機能が自動で適用される。AIにも対応

自社構築(オンプレミスやIaaS)の場合、機能を追加するには追加開発が必要となり、コストも時間もかかります。SaaS型なら、ベンダーが行う定期アップデートにより、追加費用なしで常に最新の機能やトレンドに合わせたUIを利用できます。

最近では、AIを実装した「manebi」のようなサービスも出現し、研修担当者の業務効率化に貢献しています。

導入スピードが圧倒的に早い

サーバーの調達やソフトウェアのインストールが不要なため、契約から最短即日でIDが発行され、研修をスタートできます。

教材制作の手間を「ゼロ」に近づける豊富な標準コンテンツ

SaaS型eラーニングの大きな強みは、システム導入と同時に「質の高い教材」が手に入ることです。オンプレミスや自社構築型(AWS等)では、用意できるのはあくまで「学習するための箱(システム)」だけです。

中身となる教材動画やテストは、すべて自社でゼロから制作するか、費用を払って外部から購入する必要があり、システム構築以上に重い負担となるケースも少なくありません。

対してSaaS型の多くは、ビジネスマナーやコンプライアンス、情報セキュリティといった汎用的なビジネススキル教材があらかじめ実装されています。 

これらは提供ベンダーによって定期的にアップデートされるため、担当者が意識せずとも、法改正などに即座に対応した最新のコンテンツを利用できます。

また、manebiのように、既存の教材に加えて、自社特有の業務マニュアルや製品知識などのオリジナル教材を追加アップロードすることも可能なシステムもあります。

「標準教材」で基礎教育の手間を省きつつ、「自社教材」で独自性を出すというハイブリッドな運用が、最も効率的な教育体制がつくれます。

マルチデバイス対応で「隙間学習」が可能

多くのSaaS型eラーニングは、スマホやタブレットでの受講を前提に設計されています。

自社開発でマルチデバイス対応を行うと検証コストが膨らみますが、SaaS型なら標準機能として提供されており、業務中のスキマ時間や現場でのマイクロラーニングが容易に実現します。

セキュリティ対策もベンダーにお任せ

「自社で管理するより、専門家に任せた方が安全」な時代です。

信頼できるSaaSベンダーは、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証の取得や、24時間365日の監視体制を敷いています。自社で同等のセキュリティ環境を維持するには莫大なコストがかかりますが、SaaSなら利用料に含まれています。

自社構築かSaaSか?失敗しない選び方

どちらを選ぶべきか迷った場合は、以下の基準で判断することをおすすめします。

「オンプレミス環境」が向いているケース

*社独自の取り決めで、外部のデータセンターの利用が禁止されている。

* 社独自の非常に特殊な評価制度や業務フローがあり、市販のソフトではどうしても対応できない。

* 自社内に優秀なエンジニアチームがおり、システムの保守・運用リソースが余っている。

* 予算が潤沢にあり、自社専用の仕様にこだわりたい。

「クラウド自社構築(IaaS)」が向いているケース

* 社独自の非常に特殊な評価制度や業務フローがあり、市販のソフトではどうしても対応できない。

* 自社内に優秀なエンジニアチームがおり、システムの保守・運用リソースが余っている。

* 予算が潤沢にあり、自社専用の仕様にこだわりたい。

「SaaS型」が向いているケース

* 初期費用を抑え、ランニングコストも安く済ませたい。

* システム管理の手間をなくし、教育企画に専念したい。

* 一般的なビジネス研修(新人、管理職、コンプラ等)ができれば十分。

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eラーニングシステムの選定ポイント(SaaS編)

SaaS型での導入を決めた場合、各社のサービスには「機能の差」があまりなくなってきています。差別化のポイントは**「使いやすさ」**と**「中身(教材)」**です。

誰でも迷わず使えるUI/UXか

多機能すぎるシステムは、受講者にとってストレスになります。「マニュアルを見なくても直感的に操作できるか」は、受講率に直結する最重要項目です。

必要な「教材」が充分に用意されているか

システムという「箱」だけ借りても、中に入れる「教材」を作る手間がかかっては本末転倒です。最初から「教材」が充実していれば、教材制作や調達の手間を大幅に削減できます。

サポート体制の確認

eラーニングシステムを導入することがゴールではなく、実際に運用して研修効果を最大化することが本来の目的です。サポート体制の確認も重要です。

manebiは、「使い方がわからない」といった機能面の質問への回答はもちろん、貴社の課題に合わせた研修プランの作成支援や、学習データの分析に基づく効果測定までサポートします。

単なるツールの提供にとどまらず、結果を求めて、研修担当者を伴走支援します。

セキュリティー対策

eラーニングシステムは、従業員の氏名や成績といった個人情報や、企業の機密情報(独自ノウハウを含む研修資料など)を扱います。

そのため、情報漏洩や不正アクセスを防ぐための堅牢なセキュリティ体制は、システム選定における極めて重要な評価軸です。

外部システムとの連携

人事システムや勤怠管理システムとの連携可能性は、運用効率化の観点から重要な検討項目です。

SSOによるシングルサインオン機能や、APIを活用したデータ連携機能の有無を確認しましょう。

将来的なシステム拡張や他ツールとの統合を見据えて、オープンな連携機能を持つサービスを選択することで、長期的な投資価値を確保できます。

各種デバイスへの対応(スマホ・タブレット)

モバイル対応の質は、現代のeラーニングシステムにおいて必須の要件です。

レスポンシブデザインによる画面最適化だけでなく、タッチ操作への対応、オフライン学習機能、プッシュ通知機能などの有無を確認しましょう。

特に営業職や現場作業員など、デスクワーク以外の業務が多い従業員向けの研修では、スマートフォン、タブレットでの受講環境が学習継続率を左右します。

導入・運用コストの適正性

月額料金の安さだけでなく、初期費用や必要なオプション料金を含めたトータルコストで比較検討することが重要です。料金体系が自社の利用実態に合っているか、最低契約期間やサポート範囲も確認しましょう。

複数のサービスから見積もりを取り、機能やサポート内容に見合ったコストパフォーマンスの高いシステムを選定することが失敗しないための鍵です。

まとめ:システム管理から解放され、「人」を育てる本質的な研修へ

本記事では、eラーニングの導入形態である「オンプレミス」「クラウド(自社構築)」「SaaS」の違いについて解説しました。

高度なセキュリティ要件や特殊なカスタマイズが必要な一部のケースを除き、初期費用を抑え、常に最新の環境を利用できる**「SaaS型」が、現代の企業研修において最も合理的かつ効果的な選択肢**と言えます。

SaaS型を選べば、担当者様はサーバーの保守やシステムのアップデートといった「管理業務」から解放され、カリキュラムの策定や社員のフォローといった**「本来の教育業務」にリソースを集中**させることができます。

中でも「manebi eラーニング」は、以下の特長で貴社の研修DXを強力にバックアップします。

  • 8,000以上の教材が見放題:制作の手間なく、即日から充実した研修を開始。
  • AIなどの最新技術:業務効率化を支援する機能を標準搭載。
  • 手厚い伴走支援:導入後の定着から成果創出まで専任担当者がサポート。

「システム選びで失敗したくない」「運用の手間をかけずに効果を出したい」とお考えの担当者様は、ぜひ一度manebiの資料をご覧いただくか、無料トライアルでその使いやすさを実感してください。

よくある質問

Q. 既存の教材(PowerPointなど)も利用できますか?

A. はい、多くのクラウド型eラーニングシステムでは、PowerPoint、PDF、動画ファイルなどの既存教材をアップロードして利用可能です。

SCORM形式に変換することで、より高度なインタラクティブ機能も活用できます。教材の形式や容量制限については、各サービスの仕様を事前に確認することをお勧めします。

Q. 導入までどれくらいの期間がかかりますか?

A. クラウド型システムの場合、最短で数日から2週間程度での導入が可能です。アカウント設定と初期設定が完了すれば、すぐに利用開始できます。ただし、大量の教材アップロードや複雑な組織設定が必要な場合は、1ヶ月程度の準備期間を見込んでおくと安心です。

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